ビール大麦とGHG削減
2026-03-18 11:59:59

キリンが取り組むビール大麦のGHG削減技術と持続可能な農業の実現

環境再生型農業の新たな兆し



キリンホールディングス株式会社は、栃木県農業総合研究センターや早稲田大学との共同研究を通じて、ビール大麦の試験圃場にバイオ炭を施用することで、温室効果ガス(GHG)の削減と生産性向上を同時に実現する技術を検証しました。この研究は、持続可能な農業のあるべき姿を示す重要なステップとなっています。

バイオ炭施用の成果



2024年10月から始まったこの研究では、もみ殻から作られたバイオ炭を100~500kg/10aの条件で施用し、さまざまな効果を評価しました。その結果、炭素固定量が約0.1~0.5t-CO₂/10aと推定され、ビール大麦の栽培に伴うGHG排出量削減に寄与することが確認されました。また、土壌中の全炭素量が増加し、可給態リン酸や交換性カリウムも増えていることから、バイオ炭が土壌改良に役立つことが示唆されています。

さらに、有効水分量の増加や土壌の硬度低下傾向が見ることができ、これらは土壌の透水性や物理的特性を改善する効果があることを示しています。収量においても、整粒重が3〜11%増加する傾向があり、バイオ炭が生産性の向上にも寄与していることが分かりました。

生物学的効果の確認



続けて、研究チームはバイオ炭施用が土壌中の微生物に与える影響も検証しました。その結果、特定の細菌や真菌が増加し、これらが植物の成長を促進し、養分吸収の効率を向上させることが知られていることから、土壌生態系の機能強化に寄与する可能性が示されました。農業の持つ物質循環機能を活用し、環境への負荷を軽減する持続可能な農業の重要性が一層浮き彫りになっています。

今後の見通し



本研究の成果は、ビール大麦におけるGHG排出量の削減技術を実用化するための重要な知見を与えてくれます。今後、農地や他作物へのバイオ炭施用の展開を視野に入れて検討が進む予定です。キリンホールディングスは、産学官連携を通じて、原材料生産から製品化までのバリューチェーン全体におけるGHG排出量削減の取り組みを続け、持続可能な社会の実現を目指していく意向です。

キリングループは自然の恵みを利用し、気候変動などの環境問題に取り組む姿勢を持ち続けています。これからも、国や団体と協力し、未来のために豊かな自然環境を守るための活動を推進していくつもりです。


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会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

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