京都ノートルダム女子大学が、2024年3月8日付の毎日新聞大阪朝刊に掲載された広告『女子にとって本当にいい大学とは何だろう?』で、第92回毎日広告デザイン賞の作品賞を獲得しました。本賞は毎日新聞社主催のもので、広告主が参加する部門での受賞となります。このことは、本学が2023年5月の読売広告大賞エリア賞に続く嬉しい知らせでもあります。
広告が問う女子大学の存在意義
広告において、特に今年はいくつかの重要なテーマが浮き彫りになりました。その一つが、2065年までに日本の18歳人口が97万人に減少すると予測されていることです。このような社会背景の中、女子大学の存在意義が問われています。本広告は、学内の美しいステンドグラスを背景に、女子教育の重要性と小規模大学の価値を再認識させるメッセージを発信しました。
近年、共学や大規模大学に対する魅力が増している中、京都ノートルダム女子大学は、あえて女子大としての存在を続ける意志を明確にしました。特に、広告が掲載された3月8日は国連が定める国際女性の日であり、女性の本質や役割について考える良い機会となりました。
毎日広告デザイン賞の歴史
毎日広告デザイン賞は、1931年に始まり、商業美術の振興を目的とした賞です。新聞社が主催する広告賞としては、最も古い歴史を有し、広告主参加作品の部門も1959年から設けられています。この賞は、出版社が信頼する作品を選出し、広告のクオリティ向上に寄与しています。
京都ノートルダム女子大学の教育方針
京都ノートルダム女子大学は、1961年の創立以来、キリスト教カトリックの精神に基づく教育を実践してきました。教育方針として「徳と知(Virtus et Scientia)」を掲げ、倫理観に基づいた行動ができる女性と、社会でリーダーシップを発揮できる見識を有する女性を育成しています。このような背景の中で、広告もまた、同大学の教育理念を強く反映しています。
本学が行う教育の具体的な指針として、「尊ぶ 対話する 共感する 行動する」があります。これを通じて、学生たちは自分自身の価値観を見つけ、社会に貢献できる人間に成長することを目指しています。今後も、この姿勢を持って新たな活動に挑戦していくでしょう。
まとめ
京都ノートルダム女子大学の広告が受賞した今回の栄誉は、女子大学の存在意義の再認識が必要な時代において、教育機関としての立場をはっきりと打ち出すものでした。この受賞を機に、引き続き女性教育の重要性を訴え、より多くの学生に魅力的な学びを提供していくことが期待されています。