新デザイン日本酒「nem」
2022-09-13 10:00:02
飛良泉本舗とKiQが手掛ける新デザイン日本酒「nem」の魅力
飛良泉本舗とKiQの珠玉のコラボレーション
秋田県に位置する日本最古の酒蔵「飛良泉本舗」が、日本の美を世界に広めるクリエイティブスタジオKiQと手を組み、新たな日本酒「nem(沈魚)」を発表しました。この日本酒は、松尾芭蕉の詩や古代中国の美女西施にインスパイアされるなど、文化的な背景を色濃く反映した作品となっています。
デザインコンセプト
「nem」のデザインコンセプトは「時を超える、究極のエレガンス」。雅な香りとフレーバーを持つこの日本酒は、にかほの象潟の美しい風景、特に「九十九島」を女性に例えた詩に由来しています。雨に濡れるねむの花の静けさは、西施の面影を呼び起こす情緒豊かなものです。デザインには、芭蕉の俳句とねむの花が織り交ぜられ、曲線的な美しさを表現しています。
限定1,000本の魅力
「nem」は、1,000本の限定発売で、各ボトルにはナンバリングが施されています。KiQのデザインチームは、着物の友禅技法を用いて手描きしたデザインと金箔加工によって、初めての試みである曲線的なボトル形状を生み出しました。このデザインは、製造テストを重ねてきた自信作です。
究極の味わい
創業から500年以上続く飛良泉本舗はその歴史を経て、「究極の味わい」を生み出しています。この日本酒は、高精白の純米大吟醸で、特に手間がかかる「袋吊り」製法によって作られています。この手法は、もろみを自然に落下させて得られる貴重な酒を作り出し、贅沢さを引き立てる一因となっています。ぜひ、口にした際にその味わいの奥深さを感じてみてください。
西施と日本文化のつながり
「nem」という名前は、魚たちが西施の美しさに魅了されて泳ぐことを忘れたという故事に由来します。この名前とデザインは、日本酒がいかに歴史や文化と結びついているかを示しており、日本の伝統を新しい世代へと受け継ぐ試みでもあります。
グローバル展開
KiQの菊地あかねディレクターによると、今回のプロジェクトは、ミレニアル世代のクリエイティブな発想を反映したものです。日本酒の魅力を国外に広げるために、現地の文化トレンドを取り入れたローカライズを進めています。とりわけ、中華圏における日本酒の人気に焦点を当て、消費者と対話を重ねる姿勢を強調しています。
未来への展望
菊地氏は、「日本酒文化の拡張には、新しいデザインやストーリーが必要です」と語っています。オフラインとオンラインを融合させた新しい体験のデザインも視野に入れ、さまざまな形で日本酒の魅力を広めていく考えです。この「nem」は単なる飲み物ではなく、文化と歴史を体感するための一つの手段に育っていくでしょう。
さいごに
飛良泉本舗の専務取締役、齋藤雅昭氏は「今回のプロジェクトは私たちの酒造りの風土や歴史を表現する大きな挑戦です。ぜひ、海外の方々にもその魅力を味わっていただきたい」とコメントしています。また、COOL JAPAN TRADINGの戴氏は、日本酒の特性を反映した新しいマーケティング活動を重視しており、将来的に日本を代表する商品になることを期待しています。
「nem」は、地域に深く根ざした情熱と革新を反映した、特別な一杯となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社KiQ
- 住所
- 東京都渋谷区東1-11-1エスセナーリオ東 105
- 電話番号
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