2025年7月の日本の労働市場動向: 求人倍率と失業率について

労働市場の現状

2025年7月、日本の労働市場は一定の変化を見せています。株式会社ツナググループ・ホールディングスのツナグ働き方研究所が最新の統計データを基にしたレポートを発表しました。このレポートによると、7月の有効求人倍率は1.22倍、完全失業率は2.3%となっています。

有効求人倍率の推移

7月の有効求人倍率（季節調整値）は1.22倍で、前月と同等の水準を維持しました。この数値は前年同月よりも0.03ポイントの減少であり、パートタイムの求人倍率は1.16倍となり前年同月比では0.04ポイントの低下が見られます。

一方で、正社員の有効求人倍率は1.02倍に上昇しており、これが唯一の前年同月を上回る数値となりました。労働市場においては、正社員の需要が強まっていることが示されています。

完全失業率の動向

完全失業率は2.3%であり、これも前月から0.2ポイント、前年同月比では0.3ポイントの減少を示しています。労働市場における完全失業者数は169万人で、前年同月に比べ19万人減少しています。しかし、この失業率のトレンドは、15〜24歳の若年層を除いて他の年齢層で改善が見られています。

新規求人数の減少

一方、新規求人数については前年同月比で1.2%の減少が報告されており、これは3か月連続で前年同月を下回っています。産業別では教育・学習支援業が9.8%増加する一方で、飲食サービス業や卸売業はそれぞれ9.7%と4.7%の減少が見られました。これは多くの企業が人手不足を感じつつも、新規の採用に対して慎重な姿勢を取っていることを示唆しています。