新しいビジネス戦略を呼び込む『実効CVC』
2026年2月5日、KPMG FAS(東京都千代田区)が発行した書籍『実効CVC ― 事業計画評価から設計・契約・成果まで』は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の活用方法とその実践法を体系的にまとめています。この書籍は、CVCに関する理論や実践の知見を提供するシリーズの第三弾となります。
CVCシリーズの概要
これまでにKPMG FASが刊行した『実装CVC』や『実践CVC』は、CVCを導入する企業に向けてその理論や戦略的取り組みを解説してきました。本書『実効CVC』はさらに一歩進んで、CVCの活動が企業価値の向上にどのように寄与するのかを具体的に伝えることを目指しています。今後のCVC活動の持続性や本質的な価値創出に向けた知見が詰め込まれています。
主な内容の紹介
本書は、11章から構成されており、各章ではイノベーションの戦略やスタートアップとの共創に関する具体的なアプローチが示されています。特に、戦略リターンの実現手法や、事業計画の評価方法、オープンイノベーションの契約に関する知識は、企業が競争力を高めるために非常に重要です。以下に各章のテーマを簡単に紹介します。
- - 第1章: イノベーションのジレンマを克服する戦略
- - 第2章: 戦略リターンの定量化
- - 第3章: スタートアップの事業計画評価
- - 第4章: 技術コンタミネーションの管理方法
- - 第5章: ベンチャーデットでの実践手法
- - 第6章: CVCストラクチャーの考え方
- - 第7章: オープンイノベーション契約の概観
- - 第8章: スタートアップ経営の発展課題
- - 第9章: エフェクチュエーションとオープンイノベーション
- - 第10章: イスラエル・スタートアップエコシステムとの向き合い方
- - 第11章: オープンイノベーションの実践と苦労
この書籍を通じて、CVCの設立や投資実行後に直面する多くの課題に対する実践的な解決策が提供されています。特に、戦略リターンの考え方やスタートアップとのアライアンスを結ぶ際の注意点、契約やリスク管理に関する考察は、これからCVCに取り組む企業にとって非常に有益です。
実践的な取り組み事例
また、本書ではキヤノンマーケティングジャパン、リコー、村田製作所など、日本のエクセレントカンパニーにおける成功事例も取り上げています。これにより、CVCが実際にどう機能するのか、そして企業がどのようにイノベーションを実現しているかが具体的に示されています。
KPMG FASの役割
株式会社KPMG FASは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、経営戦略やM&A、事業再編を支援しています。企業の持続可能な成長に寄与するための高度な経営管理や価値向上を手掛け、多岐にわたる業種から最新情報と知見を集めて提供することが特徴です。
本書『実効CVC』は、資本政策や業界動向を含む企業戦略の設計を支援する一冊として、多くの企業の実践に活用されることが期待されています。今後のビジネス界においてCVCは重要な役割を果たすと思われ、これからの新しい挑戦への足がかりとなることでしょう。