シムトップスがウイングアークと提携、製造現場のデジタル化を加速

シムトップスとウイングアーク、資本業務提携の契約へ

株式会社シムトップスがウイングアーク１ｓｔ株式会社との間で資本業務提携契約を締結したことが発表されました。シムトップスは、発行済み株式総数の約22.7%にあたる75株をウイングアークへ譲渡することになります。この提携により、両社は製造現場のデジタル化を一層進め、企業の競争力強化を図ることを目指します。

提携の背景

製造業においては、原材料やエネルギーコストの管理、サプライチェーンの最適化、生産効率の向上、新技術への適応が求められています。これらの課題に対処するためには、現場での迅速な判断力が必要不可欠であり、この面での強化が競争優位性を生む重要な要素とされています。デジタル化が進む現代において、その基盤となるデータ管理はさらに重要視されています。

特に組立加工製造業では、様々な部品を組み合わせて製品を完成させるため、多くの工程が必要です。このような複雑なサプライチェーンにおいては、デジタル化の必要性が増し、企業の競争力を高めるためにはこの分野における改革が急務とされています。両社は今までにも、「i-Reporter」と「MotionBoard」といった製品の連携を通じて、製造現場の生産性を高める取り組みを行ってきました。

提携による新たな展開

この新しい資本業務提携により、シムトップスとウイングアークは、今後さらなる共同開発や製品連携を進め、特に組立加工製造業向けの新たな提案を行う予定です。データに基づいた統合型のソリューションを提供することで、現場から経営までの一貫したデジタル化を実現し、大手製造業の生産計画や商品企画プロセスの高度化を図ります。これにより、企業の成長を強力にサポートする革新的な取り組みが期待されています。