アジア最大のテクノロジーイベント、GITEX Asiaに注目
2023年4月23日から25日まで、シンガポールで開催されたアジア最大級のテクノロジーイベント「GITEX Asia」。この場で、日本人による初のパネルディスカッションが行われました。ICMG Groupが主催し、会場では多くの企業の代表者が集まり、グローバルな視点から日本が抱えるイノベーションの課題を議論しました。
パネルの狙いと背景
モデレーターはICMG Venturesの平山励が務め、議論のテーマには「世界一の技術立国」と謳われた日本がいかにして現代のボーダーレスなイノベーション競争に挑むかが掲げられました。登壇者には、北陸銀行の相川裕亮氏、沖電気工業の高橋佑輔氏など、各企業の戦略責任者たちが名を連ねました。
日本が直面する現実的な問題として「閉鎖的なイノベーションからの脱却」と「グローバル共創の実現」が提起され、参加者は具体的な解決策を模索しました。彼らの知見と経験が、パネルディスカッションを通じてどのように結実するかが大きな注目を集めました。
日本企業のイノベーションの壁
ディスカッションでは「なぜ日本はイノベーションに苦しんでいるのか?」という質問が交わされ、「多くの日本企業が抱える心理的障壁や言語・異文化への理解がボトルネックになっている」という意見が出ました。特に、海外への進出に対するマインドセットの変革が急務であるとの見解が示されました。さらに、2050年を見据えた長期的な戦略が必要であることも共有されました。
登壇者たちは、日本特有の稟議制度がイノベーションのスピードを致命的に遅らせていると指摘。「別組織・別ルール」でのオープンイノベーションが求められているとの意見が出され、スピード感を持たせることが何より重要だとの認識が広がりました。
市場適応と世界との連携
「市場適応の意志とスピードが欠如している」という共通認識に至った議論は、各企業がどのように国際競争に挑むかの道筋を示しています。日本企業が孤立していては未来を切り開くことができず、世界と手を組む必要があることが強調されました。
モデレーターの平山氏は、「日本はもはや単独で未来を築くのではなく、国際的な共創の中で問題解決へ進まなければならない」と結論づけました。この点は、参加者が一丸となって取り組むべき重要なテーマとなっています。
イノベーションの未来に向けた一歩
今回のパネルディスカッションは、ICMG Venturesが運用するICMG共創ファンドのLP企業会社3社が一堂に会する貴重な機会ともなり、日本企業が国際舞台で新たな挑戦の一歩を踏み出す姿を如実に示しました。このような対話によって、日本企業の可能性と変革の必要性が再認識され、今後のイノベーションに向けた期待が高まる結果となりました。
GITEXの意義
GITEXでの経験をもとに、参加した企業は今後の成長戦略を見直し、国際的なネットワークの強化を図る必要があります。日本の技術力を生かした次なる「共創」のモデルが、今まさに求められています。今後の展開にますます目が離せません。
ICMG Groupのビジョン
ICMG Groupは、企業の見えざる価値を可視化し、様々なステークホルダーとの共創を通じて成果を提供してきたパートナーです。技術力を生かしながら、国内外を問わず重要な役割を果たしていく所存です。今後も日本企業の変革に向けて貢献していくことが期待されます。