九州農業WEEKでの新技術の発表
日本の農業界では、少子高齢化が影響し、生産者の減少が深刻な問題となっています。そんな中、ファステムエンジニアリング株式会社が新たに開発した全自動ポリ袋装着機(通称:ポリオートセッター)が、5月28日から30日まで開催される西日本最大級の農業・畜産展示会「第3回九州農業WEEK」に初めて出展されます。この機械は、農産物の包装・梱包作業を自動化することによって、効率化と安全性の向上を実現します。
現在の農業環境
農業生産者の高齢化は進行しており、基幹的農業従事者の数は、2000年には約240万人もいたのが、2023年には116万人まで減少しています。今後もこの傾向は続くと予想されており、食料供給のためにはデジタル技術の導入や、省人化の対策が求められます。農産物の安定供給を支えるためには、そうした装置が必要不可欠と言えるでしょう。
全自動ポリ袋装着機(ポリオートセッター)とは?
全自動ポリ袋装着機は、空のケースにポリ袋を自動で装着する装置です。段ボールや発泡スチロール、コンテナなどを設置するだけで、自動的にポリチューブが袋状に加工されます。その際、袋の端をケース外部に折り返す作業までを連続的に行い、作業のすべてを機械が担います。
この装置の利点は、人手による作業を不要にするため、安心・安全・衛生的に農産物を扱えることです。毎時600ケースを処理することが可能で、「完全開口の技術」を駆使して、装着ミスをゼロに近づけます。更に、農作物に人の手が触れることを減らすことで、異物混入のリスクを低減し、消費者への安心感も向上します。
展示会での注目ポイント
九州農業WEEKは、農業資材やスマート農業製品など、様々な関連製品が一堂に会する貴重なチャンスです。この展示会では、日本国内だけでなくアジア全域からの参展者が集まり、農業に関する商談が活発に行われます。出展企業や来場者とのネットワーキングの場としても重要な意味を持っています。
ファステムエンジニアリングのブースでは、ポリオートセッターの実演も予定されています。高い作業効率や農業生産者の収益向上といったメリットについて、来場者に直接説明し、実際の使用感を体験してもらう貴重な機会です。事前の来場登録をすることで、スムーズに受付が行えるため、来場を考えている方にはぜひおすすめです。
会社概要
ファステムエンジニアリング株式会社は、愛媛県松山市に本社を置く自動包装システムの専門メーカーです。農業界における省力化と効率化を柱とした製品を展開しており、業界の変革を目指しています。企業公式ページや製品ページでは、ポリオートセッターに関する詳細情報や動画が掲載されており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
お問い合わせ先
展示会についての詳細や、製品に関する問い合わせは、ファステムエンジニアリング株式会社の広報担当までお気軽にどうぞ。新しい技術が日本の農業界に与える影響についても、ぜひ気軽にお尋ねいただきたいと思います。