世界最大の食の祭典「テッラ マードレ・サローネ デル グスト2024」
2024年9月26日から30日まで、イタリアのトリノにあるドーラ公園にて、世界最大級の食の祭典「テッラ マードレ・サローネ デル グスト」が開催されます。日本スローフード協会は、このイベントに90名の日本代表を派遣し、その中には、全国各地で地元の食材を用いた生産活動を行う生産者も含まれています。
テッラマードレとは?
テッラマードレは、2004年から2年ごとに行われている国際的な食の祭典で、今年で記念すべき20周年を迎えます。世界160カ国以上の人々が集まり、それぞれの地域の料理や技術を共有し、気候変動や生物多様性などの重要なテーマについて意見交換を行います。
昨年のイベントでは、35万人の来場者があり、646の出展者が参加し、600以上のプログラムが催されました。今年も120カ国以上から3000名以上の参加が見込まれています。
日本スローフード協会の参加
日本からは90名の代表団が参加し、その中の30名はアグロエコロジーやリジェネラティブ農法に取り組む生産者です。これにより、国際的な知見を共有し、より多くの生産者が環境保全や食文化の発展を目指すことが期待されています。日本では、有機農家が全体の0.6%に満たない現状がある中、日本スローフード協会は参加者を増やす活動に力を入れています。
豊富なプログラムと参加者
今年のテッラマードレでは、ワークショップやカンファレンス、マーケットなど多彩なプログラムが用意されています。イタリアの環境教育の権威や、小規模生産者ネットワークのリーダーなど、世界中から著名なスピーカーが集まります。また、特に注目したいのが、日本からの参加者たちです。
以下は、生産者の一部のリストです:
- - 千葉のリジェネラティブ酪農家、高橋裕美さん
- - 京都の若手漁師、本藤脩太郎さん
- - 徳島の在来雑穀を生産する杉平美和さんと宮地敏明さん
- - 福岡の川茸の後継者、遠藤愛佳さん
- - 水俣病に起因する新たな取り組みを展開する大澤菜穂子さん
目指すもの
テッラマードレは生産者同士のつながりを深める貴重な場です。生産者が持ち寄った地域の食材を使ったおむすびの提供や、日本ブースでの多様な出展者の紹介を通じて、日本のリジェネラティブな食文化を発信します。ここでの経験が彼らの将来の活動にどのように生かされるのか、注目が集まります。
開催概要と参加方法
- - 開催日: 2024年9月26日(木)〜30日(月)
- - 場所: ドーラ公園(イタリア ピエモンテ州トリノ市)
- - 入場: 無料(一部プログラムは事前申込制や有料)
- - 公式ウェブサイト: テッラマードレ公式サイト
この祭典を通じて、日本と世界の食文化の架け橋となることが期待されています。さまざまな取り組みとその成果を持ち帰り、今後の発展につなげるために、ぜひ取材や応援をお願いいたします。