奈良市、災害時避難にホテル・旅館活用を拡大!土砂災害の恐れなど、警報前の個別避難にも適用へ
奈良市は、台風や豪雨などの災害時や災害発生のおそれがある場合に、安価な一律料金でホテル等の空き室を避難のために利用できる「宿泊施設への避難利用支援制度」を、令和6年7月11日(木)から、土砂災害の恐れがある場合など、警報前の個別避難にも適用することを発表しました。
これまで、この制度は避難所開設と同時に利用受付が開始されていましたが、近年の気候変動による突発的な大雨被害や住宅火災による避難など、個別の事情も想定されることから、より柔軟な運用による避難環境整備の一環として、今回の適用範囲拡大に至りました。
避難利用支援制度の詳細
利用対象者: 奈良市内に住む人
利用開始: 奈良市役所が本制度によるホテル・旅館への避難開始を発表してから利用可能となります。事前予約はできません。避難開始の発表や利用可能なホテル・旅館の情報は、奈良市ホームページで公開されます。
利用期間: 台風や大雨などの風水害による災害発生時またはその恐れがある場合の避難を目的として利用できます。原則として24時間以内の滞在を想定していますが、帰宅困難な状況も考慮し、最長48時間までの滞在が可能です。
予約方法: 電話予約のみ。インターネット予約はできません。予約時に、奈良市の避難利用支援制度による予約であることを宿泊施設に伝えてください。
チェックイン時間: 避難による危険回避のため、原則として午前9時から午後7時まで。ただし、宿泊施設によってチェックイン可能な時間は異なりますので、予約時に確認が必要です。
利用料金: 1回のご利用につき、お一人様1,000円(乳幼児、未就学児も含む)。チェックインから24時間以内の滞在が1回のご利用となります。日帰りの場合も1回のご利用となります。
支払い方法: チェックイン時に2回分の利用料金(お一人様2,000円)をまとめて前払いします。24時間以内に帰宅される場合は、チェックアウト時に1回分(お一人様1,000円)が返金されます。
対象宿泊施設:
春日ホテル
亀の井ホテル 奈良
奈良ロイヤルホテル
ホテルアジール・奈良
ホテル尾花
ホテル日航奈良
ホテルニューわかさ
ホテル・葉風泰夢
ホテル花小路
ホテル天平ならまち
* ホテルリガーレ春日野
より安全な避難環境整備へ
今回の制度の拡大により、土砂災害などの危険が迫っている場合でも、事前に安全な場所に避難することが可能になります。奈良市は、今後も、災害に強いまちづくりを目指し、避難環境整備に取り組んでいくとしています。