CauchyEとNext Finance Techが手を組む
ブロックチェーン技術を普及させる企業であるCauchyE Asia PTE. LTD.(本社: シンガポール)と、暗号資産の分散型金融技術を推進する株式会社Next Finance Tech(本社: 東京都渋谷区)が、国内の暗号資産取引所を強化するための戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、両社は国内の中央集権型取引所に向けた先端的なソリューションを共同で開発していくことになります。
日本の暗号資産市場の現状
日本の暗号資産市場は一時期、世界をリードする存在感を誇っていましたが、2018年以降の厳しい法規制により、中央集権型取引所は競争力を失ってしまいました。特にビットコインの取引高が2017年には全世界の約40%を占めていたにもかかわらず、今ではユーザーが国外の取引所へ流出するという状況に陥っています。2024年においても、日本の取引所の口座数は1,121万を超えていますが、以下の課題に直面しています。
1.
制限された取扱銘柄とユーザー体験の劣化: 国際的な主要取引所と比べると、日本の取引所は取扱銘柄数が限られており、ユーザー体験も低下しています。
2.
法規制に伴う新サービスの導入遅延: 厳格な規制により、革新的なサービスの導入が難航しています。
3.
DeFiとの統合遅れ: 分散型金融プロトコルとの連携が遅れているため、市場競争力を失いつつあります。
4.
流動性の低下: 流動性の低下が国内利用者の海外取引所への流出を促進し、さらなる流動性減少を招いています。
提携の目的
この度の提携でCauchyEは「Sunrise DA」を通じて、データ可用性層を提供し、Next Finance Techはその技術を利用してデファイプロトコルを統合する役割を担います。具体的には、以下の活動を行います。
- - 取引所向けBTCステーキングの導入支援: CEX(中央集権型取引所)へのビットコインステーキングの導入を支援します。
- - Shared Private Layer2ソリューションの提案: 日本国内の取引所向けに提案を行い、利用環境を改善します。
- - 환경 확대: さらに、両社はSunriseエコシステムの拡大にも取り組み、オリジナルブロックチェーン技術「MyLayer」の構築支援を行います。
CauchyEとその技術
CauchyEは、Proof of Liquidityに特化した新世代のデータ可用性層「Sunrise DA」の開発で知られています。これにより、データアクセスが向上し、ブロックチェーンの利用が促進されることを目指しています。特に、このシステムは、流動性提供者に投票権を与える独自のProof of Liquidityを採用し、持続的な価値創造を実現します。また、オフチェーンBlobによるデータ可用性証明メカニズムや、高いスケーラビリティを実現するための機能が備わっています。
Next Finance Techについて
Next Finance Techは、国内外の顧客に対してステーキングサービスを提供するだけでなく、DeFiプロトコルとの連携を強化するために様々なパートナーシップを結んでいます。特に、BTCステーキングプロトコル「Babylon Labs」など、業界のリーダーとしての地位を確立しています。
まとめ
これからの日本の暗号資産市場において、CauchyEとNext Finance Techの提携は非常に重要な意義を持ちます。両社が技術を結集することにより、競争力を再生し、新たなユーザー体験を提供することが期待されます。今後の動向に注目が集まります。