高血圧治療を支える新しいパートナーシップの誕生
高血圧は、心疾患や脳血管疾患の重大なリスク要因であり、その適切な治療と管理が求められています。株式会社新生堂薬局(福岡)の代表取締役、 水田怜氏と、イーメディカルジャパン(東京)代表取締役、塩谷さおり氏は、慢性疾患の治療サポートに向けた新たなパートナーシップを発表しました。この提携により、患者にとって身近で便利なオンライン診療と、安心できる調剤サービスのスタートが切られます。
オンライン診療での新しい選択肢
このパートナーシップでは、イーメディカルジャパンが提供するオンライン診療サービス「イーメディカル」を活用し、通院せずに定期的な診療が可能になります。利用者は、無料で貸与される血圧計を使い、専用アプリを通じて日々の血圧をモニタリングできます。これにより、患者は手軽に自宅で健康の状態を確認でき、必要に応じて服薬指導や調剤を新生堂薬局で受けることができるのです。
高血圧管理の実状
日本では、約3000万人が高血圧に悩んでいるとされていますが、その中で治療を受けていない、あるいは中断しているケースが多く、「高血圧パラドックス」と呼ばれる問題が長年にわたり続いています。この新たな取り組みが、患者の治療開始や継続を促し、適切な血圧管理の普及につながると期待されています。
両社の役割と連携の強化
新生堂薬局では、調剤や服薬指導を店舗で行うことに加えて、患者が普段から行く場所でのサポートを強化します。一方、イーメディカルジャパンは、オンライン診療を通じて、患者との接点を広げることに焦点を当てています。これにより、薬剤師が患者に寄り添いながら治療を支えることが可能となります。
PROTECT HEARTS PROJECTへの参加
このパートナーシップは、2024年に発足予定の「PROTECT HEARTS PROJECT」の一環としても位置づけられています。このプロジェクトでは、血圧の重要性やそのリスクを広めるためのキャンペーンが展開されます。新生堂薬局の各店で、血圧ケアに役立つ商品やサービスを紹介し、健康への意識を高める活動が行われる予定です。
まとめ
新生堂薬局とイーメディカルジャパンの提携は、慢性疾患に対する治療の選択肢を広げ、患者にとっての治療の利便性や安心感を向上させるものです。高血圧に対する意識を高め、未治療を減らすことで、より多くの人々が健康的な生活を送れるよう、両社は強力な連携を進めていきます。これにより、日本全体の健康寿命の延伸にも寄与していくことでしょう。