フリーランス・投資実態調査:若年層の積極的運用と収入多様性の全貌
このたび、株式会社Hajimariが実施した調査によって、20代から50代のフリーランスを対象にした資産運用や消費行動の実態が明らかになりました。調査からは、若年層フリーランスの積極的な投資行動や、収入の多様性が浮き彫りになっています。
調査概要
調査は2025年3月に実施され、20代から50代までの394名のフリーランスが対象となりました。インターネット調査を用い、各年代から100名ずつ(20代は94名)の回答を得ています。結果は、資産運用や月収、年収といった多岐にわたるデータを提供しています。
資産運用実施率の増加
驚くべきことに、フリーランスの53.8%が何らかの形式で資産運用を行っていることが分かりました。特に20代のフリーランスは75.5%が運用を実施しているというデータは、若者の間での投資意識の高まりを象徴しています。投資方法としては、NISAやiDeCo、日本の個別株に多くの支持が集まりました。
若年層の投資行動
20代のフリーランスは他の年代と比較しても、米国株や米国ETFへの投資が目立ちます。月1万〜3万円の投資を行う人が最も多く、さらに月10万円以上を投資する層も存在しており、若い世代の積極性が際立っていると言えます。
収入の二極化
収入に関しては、特にベテラン層においては200万円未満と800万円以上の二極化が明らかとなりました。一方で、20代では41%が年収500万円以上を得ているという結果も出ており、若年層でも高所得者が存在する一方で、全体では収入の幅が大きいことが示されています。
大きな消費の減少
調査において、最近の大きな買い物の中に「何も買っていない」という回答が最多という結果が示されました。物価高の影響が顕著であり、消費を控える傾向が広がっています。国内旅行や娯楽・趣味、投資にお金を使う場合もあるものの、それでも何もしないという選択をする人が多いのが最近の状況です。
自身の働き方を見直すきっかけに
今回の調査は、フリーランスとして働くことの新たな課題や示唆を与えてくれるものです。働き方の多様化が進む中で、単に「稼ぐ力」だけでなく「資産を守り、育てる力」への関心も高まっていることは重要です。読者の皆様には、フリーランスとしての働き方や資産運用に対する意識を再考する良い機会になればと考えています。
まとめ
調査結果からは、41%の20代が年収500万円以上である一方、50代における収入の二極化が見受けられるなど、フリーランス市場の状況の多様性が浮き彫りとなっています。また、物価高の影響で消費が抑えられている点も見逃せません。「フリーランスジョブ」の調査結果を参考にすることで、自身の資産運用方法や働き方の見直しにつながることを願います。