求人倍率の動向
2024-08-05 10:39:29

2024年5月度の求人倍率が1.24倍に低下、多様な働き方調査も注目

2024年5月度の労働市場動向



2024年5月度の有効求人倍率が1.24倍に達し、前月からは0.02ポイントの減少を見せました。このレポートは、ツナグ働き方研究所が、官公庁などの発表データを元に取りまとめたものです。

有効求人倍率の詳細



yes2024年の5月、特に注目されるのは有効求人倍率です。季節調整された結果、1.24倍という数字が示されましたが、これは4月度と比較すると-0.02ポイントという減少を意味します。さらに前年同月比較でみると-0.08ポイントの低下も見られました。パートタイム求人の有効求人倍率は1.20倍で、前年同月比は-0.12ポイント、小売業や食品業に特化した求人が中心となっているため、一部産業において影響があると言えます。特に正社員の有効求人倍率は1.00倍という数字で、こちらも減少傾向を示しています。

失業率の安定性



完全失業率は同じく2.6%を維持しています。この数字は前月と前年同月と同一で、一見安定しているように見えますが、年齢階級別での変動は注意が必要です。特に15-24歳と35-44歳の間で失業率がそれぞれ0.3ポイント上昇しており、若年層や中堅層の雇用環境に課題が残ります。完全失業者数は193万人となり、前年同月に比べて5万人増加しています。

新規求人数の減少



新規求人数については、前年同月比で-0.6%の減少が続き、これで9か月連続のマイナスとなりました。特に目を引くのは、情報通信業や卸売業・小売業、さらには医療・福祉産業の求人数に増加が見られる一方で、製造業や建設業、生活関連サービス業などでは減少が顕著です。これにより、労働市場はセクターによって極端なばらつきが生じています。

結論



これらのデータから、2024年5月の労働市場には様々なトレンドが浮かび上がっています。有効求人倍率は減少傾向にありますが、特定の業種では依然として求人数が増加している状況です。完全失業率は安定しているものの、年齢層による違いがあり、今後の雇用政策や労働環境の変化が求められています。ツナグ働き方研究所は、今後も労働市場のデータをリリースし、分析を続けていく予定です。


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