子どもたちの読書力を育む新たな指標「ヨンデミーレベル」と漢検の連携
株式会社Yondemyが運営するオンライン習い事「ヨンデミー」が、公益財団法人日本漢字能力検定協会と連携を発表しました。この新たな取り組みは、読書を通じて子どもたちの漢字能力を向上させることを目的とし、国内で初めて「ヨンデミーレベル(YL)」と漢検の級を結びつける指標を作り出します。これによって、子どもたちは自分に最適な難易度の本を見つける手助けを受け、より楽しく学びながら読書を進めることができるようになるのです。
読書離れの解消に向けた新たな試み
近年、子どもたちの活字離れや読書離れが懸念されています。この背景には、自分に合った本を選ぶことができず、難しい本を読んでしまうことで挫折を感じる経験が多くあることが関与しています。Yondemyは、こうした状況を改善するために4年以上の研究・開発を経て、独自の難易度指標「ヨンデミーレベル」を誕生させました。
海外では、英語の読解力を測る「Lexile指数」が広く使用されており、多くの子どもたちが自身のレベルに合わせた教材を見つけています。その文化を日本にも根付かせるため、今回の漢検との連携は大きな一歩と言えるでしょう。
ヨンデミーレベルの具体的な活用法
「ヨンデミーレベル」は、漢字の割合や文章の長さといった様々な要素を基に数値化された指標です。子どもたちが持つ漢検の級に応じて、適切な本を提案します。たとえば、漢検8級を持つ子どもにはYL25〜35の本が推奨され、読書を通して自然に漢字力を向上させることが期待できます。
提携する書店では、これらの指標に基づいた専用コーナーが設けられ、子どもたちが自分に合った本を手に取りやすくなっています。これにより、選書の幅が広がり、読書の楽しさを実感できる機会が増えます。
教育格差をなくすための取り組み
Yondemyは、漢検との連携を通じて、子どもたちの国語力向上を目指しています。漢字や語彙力を高めることが、未来の学びや日常生活においての力となることを信じています。この取り組みは、家庭環境による教育格差をなくすための奥行きのある戦略でもあります。
両社の思い
公益財団法人 日本漢字能力検定協会の山崎理事長は、漢検と読む力がいかに密接に関連しているかを強調し、新たな学習法の展開を期待しています。一方で、Yondemyの笹沼代表は、読書を通じた「言葉」の習得の重要性を強く訴え、子どもたちの熟語力と表現力の豊かさが育まれることを願っています。
未来の読書教育を目指して
今回の連携は、どの本を選べば良いのかわからない多くの子どもたちやその親に明確な指針を示すものです。今後は全国の教育機関や出版社との広がりを期待し、より多くの子どもたちの読書体験を豊かにすることが期待されています。これからの「ヨンデミー」は、ただの学びを提供する場ではなく、子どもたちが未来へと羽ばたく力を育む場でもあります。
興味がある方は、ぜひYondemyの公式サイトをご覧ください。
株式会社Yondemy公式サイト