アジア初！マレーシアで開催されたサステナブルフードキャンプ2025の全容

アジア初！サステナブルフードキャンプ2025の開催

2025年4月22日（火）に、マレーシア・ゲンティンハイランドのResorts World Awanaで「Sustainable Food Camp 2025（以下、SFC2025）」が開催されました。このイベントは、アジア地域におけるサステナブルな食をテーマに、多様な業界や国からの参加者を集めました。主催は東京都港区に本社を置くSustainable Food Asia株式会社で、環境、健康、社会といった課題を食を通じて解決することを目指しています。

当日は、9カ国から97社・合計191名の参加者が集まり、さまざまなプログラムが実施されました。大手食品メーカーやスタートアップ、大学研究者、行政関係者、ベンチャーキャピタルなど異なる立場の人々が一堂に会し、「Future Foods: Innovating Today, Sustaining Tomorrow」というテーマで意見交換を行いました。

イベントの内容

参加者は、最先端のフードテックを体験できる試食・展示ブースに立ち寄り、各企業や国の取り組みを交えた活発な情報交換が行われました。開会セレモニーでは、四方敬之駐マレーシア日本国特命全権大使が挨拶を行い、サステナブルフードの普及には「一人一人の意識と努力が必要」と訴えました。

イベントの後半では、ビジネスピッチが行われ、Ajinomoto (Malaysia) Berhad、Alphaswift Industries Sdn. Bhd.、Atoz CarbonCycle Platformの共同チームが開発したプロジェクトが最優秀賞に選ばれました。このプロジェクトでは、木の420倍の二酸化炭素を吸収する微細藻類を活用し、カーボンネガティブかつ美味しく栄養価の高い商品を開発することを目指しています。その他5チームもCorporate賞を受賞し、参加者たちは喜びの握手を交わしました。

プレツアーの実施

SFC前日には、希望者限定でプレツアーも行われました。その中では、ドローン農業を推進するAerodyne社の農場を訪れ、最新技術を体験しました。また、プラントベース食品やレトルト加工技術を持つNanka社のハラル認証工場を見学し、MARA Halal Industrial Parkでも国際基準の認証制度について学びました。

向かうべき未来

SFC2025を通じて、国際的なネットワークが形成され、サステナブルフードに関わる課題解決型プロジェクトの創出が促進されました。Sustainable Food Asiaは、サステナブルフードを単なるトレンドではなく未来の社会を支える必要不可欠な要素と位置づけ、今後も共創の場としてSFCを発展させていく予定です。未来の食に向けた新たな挑戦が始まったことを、参加者一同が改めて認識した一日となりました。

まとめ

「Sustainable Food Camp 2025」は、サステナブルな食に取り組む国々の知恵を結集し、国境を越えた連携を視覚化する重要なイベントでした。環境保護と社会的責任が重要視される現代において、今後もこのような取り組みが増えていくことが期待されます。参加者たちは、この場を通じて次世代の食を共創する願いを胸に、未来へと歩みを進めることでしょう。