アステラス製薬との共同研究契約締結
2023年4月10日、Veneno Technologies株式会社(所在地:茨城県つくば市)は、アステラス製薬株式会社(所在地:東京都中央区)との間で共同研究契約を締結しました。この契約に基づき、Veneno Technologiesはアステラス製薬がターゲットとするGタンパク質共役型受容体(GPCR)に対して、次世代ペプチド探索技術PERISS法を用いた機能性ペプチド(DRP)の取得プログラムを実施することになります。
GPCRの重要性
Gタンパク質共役型受容体は、細胞外からの神経伝達物質やホルモンのシグナルを細胞内に伝える重要な役割を持っています。これらの受容体は多様な疾患に関与し、薬の開発において極めて重要なターゲットとされています。新たな治療法の創出に向けて、GPCRは常に研究の焦点となっており、アステラス製薬との提携により、この分野での進展が期待されます。
DRPの特徴とその応用
ジスルフィドリッチペプチド(DRP)は、3つ以上のジスルフィド結合を有するペプチドの一種で、通常20から60のアミノ酸残基で構成されます。これらのペプチドは、内部に複数のジスルフィド結合を持つため、直鎖状ペプチドに比べて高い安定性を持ち、熱やpH、分解酵素に対しても耐性があります。DRPは自然界に広く存在し、特に動物の毒液においては、強力な作用を持つ成分として進化しています。これにより、DRPは天然の作動薬として、新たな創薬基盤として最近注目を集めています。
共同研究契約の意義
Veneno Technologiesは、今回の共同研究を通じて、アステラス製薬が開発している新薬において、DRPの可能性を探ることが期待されています。ペプチドベースの薬剤は、高い選択性と活性を示し、多くの疾患に対して新たな治療法を提供できる可能性があります。この研究が進むことで、新たな医薬品の開発が進展し、患者にとっても恩恵をもたらすことができるでしょう。
プログラムの進展や今後の成果については、今後注目が集まります。Veneno Technologiesとアステラス製薬の共同研究は、医療分野に革新をもたらす重要なステップとなることが期待されます。
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