土壌生物性診断
2023-03-08 08:00:01

革新的な土壌生物性診断で農業の未来をサポートする新技術とは

土壌生物性診断技術の革新



持続可能な食糧生産のために、農林水産省は「みどりの食糧システム戦略」を進めています。この戦略では、化学農薬や化学肥料の削減と、有機農業の大幅拡大が目指されています。これを受けて、有機農業や自然農法に関心を持つ農家や消費者が増加しています。FacebookなどのSNSでも、多種多様な農法が紹介され、土づくりの重要性が再認識される中、特に土壌の生物性診断に対する注目が高まっています。

実際、最近では土壌生物性診断への問い合わせが急増し、売上高は昨年度の10倍に達しようとしています。これは、持続可能な農業を実現するための需要の増加を示しています。その中でも、特に注目されるのが最新の生物性診断技術です。

生物性診断技術の進化



従来、土壌の生物性を診断するための方法にはBIOLOG法やPCR法、LAMP法、次世代シークエンス法、SOFIX法、eDNA解析などがありました。しかし、これらの技術は高額であることや、分析に時間がかかるため、多くの場合、研究機関や公的機関に限られていました。

そこで、我々の会社は、微生物を酸素電極の先端に固定化させ、河川水の汚れを20分で測定できるBODセンサー技術を応用し、土壌診断の迅速化とコスト削減を実現しました。この技術により、安価で迅速な土壌生物性診断が可能になりました。

この診断方法では、土壌中の微生物の病原菌に対する抑止力を調査します。顕著な特徴としては、健康な土壌には病原菌を抑える力があり、逆に不健康な土壌では病原菌が容易に侵入する恐れがあります。これにより、農作物への病害発生リスクを評価できるのです。

料金と申込方法



同社のサービスは、土を袋に入れ、申込書と共に送るだけで、1点あたり3,000円で簡単に受けられます。結果も1週間以内にお届けするため、農家の皆さんが迅速に土壌の状況を把握し、適切な対応を考えることが可能になります。このようにして、作物生産や土づくりにおいて重要なデータを手軽に得ることができるのです。

土壌診断の意義



土壌診断は、化学的、物理的、生物的な要素に分かれます。化学的診断は肥料会社に、物理的診断は土木工事業者に利用されていますが、生物性診断はまだその必要性が認識されているものの、実使用の例が少ないのが現状です。

土壌の生物性は多様で、微生物の数や種類が豊富であるため、これまでの技能では効率的な診断が困難でした。しかし、我々の新しい技術は、その障壁を打破しました。安価で迅速な診断が求められている現代の農業において、生物性診断の技術革新は、農家にとって大きな支援となるでしょう。

この診断技術は、持続可能な農業を支える重要なステップであり、地域の農業をより健全にする期待が寄せられています。今後、さらなる普及が期待されます。

合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会は、佐賀県伊万里市に本社を構えています。代表の橋本好弘氏は、この技術の実用化を通じて、農業の未来を変えていく意欲を持っています。

新しい土壌診断技術が、果たしてどのような変化をもたらすのか、今後の動向から目が離せません。

会社情報

会社名
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会
住所
佐賀県伊万里市黒川町福田745ー1
電話番号
080-5009-2119

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