ミネベアミツミとカイラスロボティクスの提携
ロボット技術の変革が進む中、長野県に本社を置くミネベアミツミ株式会社と、埼玉県の株式会社Kailas Roboticsが新たな覚書を交わしました。この提携は、小型の6軸力覚センサーの製品アプリケーション開発を目的とし、実用化に向けた多様な信頼性試験と開発協力を進めるものです。
提携の目的と背景
Kailas Roboticsは、ドローンや移動体に適した高性能なロボットアームの開発に取り組んでいます。その革新性が認められ、経済産業省のGSAP(グローバル・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム)のDeep Techコースにも採択され、国際的なプログラムに参加して技術を磨いてきた実績を持ちます。一方、ミネベアミツミは独自に小型6軸力覚センサーを開発しており、様々な環境での信頼性試験を通じて、より高い性能をサポートするべくKailasとの協力を決定しました。
実践的な応用
この提携により、ロボットアームの繊細な力のコントロールや把持能力の向上が可能となります。両社は共同でテストを行い、実用性を高めるとともに、将来的には市場への早期投入を目指しています。特に目を引くのは、2024年4月にアメリカ・カリフォルニア州で開催されるAUVSI XPONENTIALへの初出展や、来る2025年1月にラスベガスで行われるCESでの受賞を見越した取り組みです。
両社の企業概要
ミネベアミツミは、ベアリングやアナログ半導体、モーターなど広範な製品群を手がける総合精密部品メーカーであり、その小径・ミニチュアサイズのボールベアリングでは世界でのシェア首位を誇っています。生産の大半を海外で行い、130の開発・製造拠点を有する、国際的に評価される企業です。
Kailas Roboticsは、最先端のSoC(System on Chip)技術に基づき、FPGAを用いた高精度での小型ロボットアーム設計を行っています。この技術により、様々な移動体に最適化された革新的な制御システムを供給し、ドローン、UGV、ヒューマノイドなど多様なロボットへの展開を進めています。
未来の展望
今後、Kailas Roboticsとミネベアミツミの協力により、さらに洗練されたロボット技術が市場に投入されることが期待されます。特に、力覚センサー技術の実用化は、ロボット分野における新たなスタンダードとなるでしょう。これにより、ロボットの性能が飛躍的に向上し、幅広い分野での応用が進むと予想されます。両社の取り組みに注目が集まる中、次世代のロボット技術がどのように進化していくのか、期待が高まります。
会社情報
- - ミネベアミツミ株式会社: URL
- - 株式会社Kailas Robotics: URL
問い合わせ先
- - ミネベアミツミ: koffice@minebeamitsumi.com
- - Kailas Robotics: public-relation@kailasrobotics.com