日本機械学会は、8月7日の「機械の日」に、歴史的かつ文化的に価値のある機械遺産を認定しました。今年は新たに6件が選ばれ、これまでの認定総数は120件に達しました。特に注目を集めているのは、神奈川県にある折式新聞印刷機「石川式マリノニ型輪転機」や、岐阜県での米国輸出に成功したNC旋盤「MTC-2500R」です。これらの機械遺産は、それぞれの地域や産業において重要な役割を果たし、今日の技術の礎となっています。
今回の認定は、2007年から続く「機械遺産」認定プロジェクトの18回目のもので、機械技術の重要性を広く認知させる目的があります。認定された機械の一覧は以下の通りです:
1.
新井式回転抽籤器 - 青森県
2.
三連プランジャ式高圧水発生ポンプ「スギノポンプ1号機」 - 富山県
3.
マカダムローラ サカイR1 - 埼玉県
4.
ひずみゲージ K-1型 - 東京都
5.
石川式マリノニ型輪転機 - 神奈川県
6.
米国輸出を果たしたNC旋盤MTC-2500R - 岐阜県
これらの機械は、単にその存在意義が評価されるだけでなく、次世代に引き継がれるべき貴重な文化遺産として保存されることが求められています。この取り組みは、機械技術の進化を象徴するものでもあり、多くの人々にその重要性を知ってもらうチャンスでもあります。
認定式は、2024年8月7日(水)17:00から東京都千代田区神田淡路町の「ワテラスコモン」で行われます。この場では、認定となった歴史的機械の展示や、業界の専門家による記念講演も予定されています。特に注目したいのは、搭乗型ロボット「アーカックス」の開発者である石井啓範氏や、プロダクトデザイナーの和田智氏による講演です。
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17:45~18:35: 「熱意が未来を動かす!搭乗型ロボット『アーカックス』開発の舞台裏」 - 石井啓範氏(取締役CTO)
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18:35~19:25: 「デザイナーとエンジニアが出会う場所」 - 和田智氏(SWdesign代表取締役)
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19:25~19:35: 日本機械学会の取り組みについての紹介
参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。詳細や参加方法は日本機械学会の公式ウェブサイトに記載されています。この機会に、現代の機械技術の発展を担う機械遺産の魅力を知ることができるでしょう。また、2025年の認定候補も募集中なので、興味のある方はぜひご参加ください。