タイの新たな挑戦「タイランド4.0構想」
一般財団法人企業共済協会が最新のWebサイトをリニューアルし、シリーズ動画連載『アジア新時代ビジネスの展望』を公開しました。このシリーズでは、ASEAN第2位の製造大国、タイが推進する「タイランド4.0構想」について詳しく取り上げます。
タイはこれまで、東南アジアにおける製造拠点として知られていましたが、現在はもっと大きな野望を抱えています。その名も「タイランド4.0構想」です。この構想は、ハイテク産業を基盤に長期的なデジタル化政策や法人税の長期免税、そして様々な経済施策を組み合わせた国の戦略です。具体的には、次世代型自動車産業、スマートエレクトロニクス、医療産業、バイオ産業などの10の重点産業を重点的に育成し、海外からの投資を呼び込むもので、国際競争力を飛躍的に向上させることを目指しています。
私たちの調査報告書『アジア新時代ビジネスの展望』では、タイ政府が掲げたこの野心的なプロジェクトの詳細と、それがアジア経済に与える影響について解説しています。さらに、報告書をより深く理解していただくために、著名なコメンテーターの二人を招いた解説動画もYouTubeに公開しました。
コメンテーター陣の紹介
解説動画には、国士舘大学の助川成也教授と在京タイ王国大使館のバウォン・サッタヤウティポン公使参事官が参加し、中小企業の視点からアジアビジネスのあり方を議論します。特に、アフターコロナの時代における海外投資の複雑さを解説する内容は必見です。進行役として佐々木しほさんも加わり、三者による軽快な対話を通じて視聴者に分かりやすく情報が届けられます。
コメンテーター詳細
- 地域戦略の専門家であり、東南アジア経済に関する研究に長年従事。情報提供としてジェトロにも関与し、Yahoo!ニュース公式コメンテーターとしても活動中です。
- 法人での工業計画を進める専門家。神戸大学で機械工学を学び、タイ王国大使館での豊富な経験を持ちます。
「タイランド4.0構想」の意義
「タイランド4.0構想」は、タイの経済成長を加速させるための具体的な政策として位置づけられています。この構想のもとでは、東部経済回廊と呼ばれる経済特区の整備が進められ、インフラや物流網が強化されています。これによって、国外からの企業を誘致し、経済成長を促進する仕組みが整います。特に、日本の中小企業にとっても参加のメリットが多く、これからのアジアビジネスの中心地として期待されています。
私たちの報告書には、これらの情報が詳しく記載されており、ダウンロードできるリンクもご用意しています。
一般財団法人企業共済協会は設立以来、中小企業の経営安定や振興に寄与することを目的としており、この新しい取り組みもその一環です。これからも中小企業の成長を後押しする活動を続けていきます。