英国のCPTPP正式加入
2024年12月15日、日本時間午前0時に、英国のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加入議定書が正式に発効しました。これにより、英国は日本、シンガポール、チリ、ニュージーランド、ベトナム、ペルー、マレーシア、ブルネイと共にCPTPPの枠内での活動を展開できるようになります。これは、国際経済活動をより一層強化するための重要なステップです。
CPTPPに参加する国々の総人口は約5億8000万人にも及び、合計GDPは約2200兆円(12兆ポンド)という壮大な規模に達します。この経済圏は、世界のGDPの約15%を占めるまでに成長します。特に英国は、CPTPP参加国の中で、日本に次ぐ第2位のGDPを持っており、その加入が全体のGDPを約25%押し上げるという見通しもあります。
ジュリア・ロングボトム駐日英国大使は、この件に関して次のように述べました。「日本はUKのCPTPP加入作業部会で議長を務め、先導的な役割を果たしてくれました。今後、協定の拡大やその高水準の維持に向け、日本と共に協力し、ビジネスがこの協定の利点を最大限に活用できるよう努めていきます。」
この発言からも、日英の戦略的パートナーシップがさらに強化され、CPTPPを通じて国同士の貿易関係が深化することが期待されています。
また、CPTPPの枠組みでは、12月24日にはオーストラリアでも正式に発効が予定されており、さらにカナダとメキシコについては、各国の批准から60日後に発効が見込まれています。このように、CPTPPに新たな国が加わることで、協定自体がアジア太平洋地域を超えた真のグローバルな経済協定として進化していくことが期待されています。
英国のCPTPP加入は、日英の協力関係の強化だけでなく、参加国全体にとってもポジティブな影響を与えるでしょう。今後は、協定の運営や発展に向けて、両国が連携を強化し、持続可能な成長を図ることが重要です。この新たな自由貿易の枠組みは、ビジネスチャンスを拡大し、経済成長を加速させる重要な要素となるでしょう。
日英両国は、CPTPPを通じて、戦略的な経済関係をさらに深め、新たな市場を開拓し続けることが期待されています。これにより、両国にとってのメリットが増し、国際的な地位の向上にもつながるでしょう。今後の動向に注目が集まっています。