「ラピュタ2D」で揺れないビル
2009-05-27 08:29:20
大林組、地震で揺れないビルを実現!スーパーアクティブ制震『ラピュタ2D』開発
大林組、世界初!地震で揺れないビルを実現する画期的技術を開発
建設業界をリードする株式会社大林組が、建物の揺れを地面の揺れの1/50にまで低減できる画期的なスーパーアクティブ制震システム『ラピュタ2D』を開発しました。この革新技術は、東京都清瀬市にある同社技術研究所の新本館に初適用され、世界で初めて地震の揺れを感じないビルが誕生します。
『ラピュタ2D』:空中に静止するような驚異の制震性能
『ラピュタ2D』は、従来の免震システムとは一線を画す技術です。建物に設置されたアクチュエータ(加力装置)が、地震の揺れをリアルタイムで感知し、建物を反対方向へ動かすことで揺れを打ち消します。まるで空中に静止しているかのような状態を実現し、地震による揺れを劇的に低減します。
建物の揺れを低減する従来の免震システムは、地面の揺れの1/3から1/5程度が限界でした。しかし、『ラピュタ2D』は、その性能をはるかに凌駕し、1/30から1/50まで低減できる驚異的な成果を上げています。
震度5強相当の揺れを再現した実験では、模型の上に立てた鉛筆が倒れないという、その高い性能を実証しました。
技術研究所新本館:事業継続モデルビルの誕生
大林組は、技術研究所新本館を、高い事業継続能力を持つモデルビルとして位置づけています。『ラピュタ2D』の適用により、地震時でも研究活動や業務を継続できる環境が実現します。
このプロジェクトは、単なる建物の建設にとどまりません。地震に対する効果を実証し、データを取得することで、顧客への免震・制震技術の適用を促進し、より安全で安心な建物の建設に貢献していくことを目指しています。
未来への貢献:安全・安心な社会の実現へ
『ラピュタ2D』は、地震時でも建物を継続使用できるという、大きな安心を提供します。企業の事業継続や災害復旧拠点の機能維持に貢献し、安全で安心な社会の実現に大きく寄与することが期待されています。大林組は、この技術を社会実装することで、未来の防災対策に革新をもたらすでしょう。
まとめ
大林組が開発したスーパーアクティブ制震システム『ラピュタ2D』は、地震対策における新たな時代の幕開けを示す技術です。その高い制震性能は、単なる技術革新にとどまらず、人々の生命と財産を守ることに大きく貢献するでしょう。今後の展開にも期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社大林組
- 住所
- 東京都港区港南2-15-2品川インターシティB棟
- 電話番号
-
03-5769-1111