ゼンリンミュージアム5周年リニューアルのお知らせ
福岡県北九州市に位置するゼンリンミュージアムは、2025年6月6日(金)に開館5周年を迎え、記念すべきリニューアルを実施することが決定しました。このリニューアルでは、これまでの常設展示を大きく拡張し、また新たな企画展も開催されます。特に注目すべきは、常設展示第二章の充実と第三章の刷新であり、訪れる人々に新しい地図の魅力を体感していただける内容となっています。
常設展示の進化
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第二章:伊能図の展示拡張
新たに導入されるタブレット端末により、重要文化財として指定された伊能図(實測輿地圖)をより深く楽しむことができます。これにより、来館者は地図をシームレスに拡大縮小しながら、伊能忠敬が描いた詳細な地図を隅々まで閲覧できます。また、測量や製作工程に関する情報も強化され、より理解を深める展示内容になります。
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第三章:社会変容と地図の進化
この章では明治時代以降の日本社会の変化に伴う地図の進化に焦点を当てます。「社会変容と地図の進化」をテーマに、様々な媒体による展示を行い、来訪者には日常生活における地図の役割について考えさせる機会となります。
新企画展「これって北海道!?蝦夷地のカタチをたどる」
リニューアルオープンと同時に開催される企画展では、19世紀前半までの「蝦夷地」の姿を解明した歴史的な過程を紹介します。この展覧会では、日本国内外が「蝦夷地」にどのような興味を持ち、いかに地図にその形を描いたのかを探ります。時代ごとに変遷する地図を眺めることで、来館者はその時代背景へと引き込まれることでしょう。
この展示は、常設展と合わせて見ることでより深い理解が得られるよう設計されています。特に目玉展示品に基づいたオリジナルデザインのチケットホルダーも用意されており、観覧後のお土産としても人気が出ることでしょう。
ガイドツアーの開催拡大
さらに、5周年にあたってガイドツアーの開催日が増えます。これまで平日のみの開催でしたが、土日祝日も参加できるようになりました。ガイドツアーでは、全ての常設展と企画展を組み合わせたテーマ別の内容を日替わりで楽しむことができます。
館長からのメッセージ
ゼンリンミュージアムの館長、佐藤渉氏は、「5年間の運営を通じて多くの方からのサポートを受け、感謝の気持ちでいっぱいです。この機会を通じて、皆さんに地図の魅力をより深く理解していただける展示を追求しています」と語っています。新しい展示スペースや企画展を通じて、来館者が地図文化の深さに触れ、大いに楽しんでいただけることを期待しています。
休館日のお知らせ
展示の拡張・刷新に伴い、2025年5月26日(月)から6月5日(木)までは臨時休館となりますので、訪問をご希望の方は、お早めに計画を立ててください。
ゼンリンミュージアムについて
ゼンリンミュージアムは、地図の魅力を世代を超えて伝える役割を持っており、今後も多様な展示や情報発信に力を入れていきます。地図文化の継承と振興をテーマに、皆様のお越しをお待ちしております。ぜひお楽しみに!