育児休業への意識調査
2024-07-31 17:26:17

若年層の育児休業に対する意識調査が示す新たな働き方のビジョン

若年層の育児休業に対する意識調査の結果



令和6年度の男性の育児休業取得促進事業「イクメンプロジェクト」による最新の意識調査では、若年層における育児休業への関心とその意識が大きく変化していることが示されました。この調査は全国の18歳から25歳の男女を対象に実施され、7,840件のスクリーニングデータから2,026件の本調査に絞り込まれました。

仕事とプライベートの両立への意識



調査によると、77.9%の若年層が「仕事とプライベートの両立」を意識していることがわかりました。また、男女を問わず「仕事も育児も熱心に取り組みたい」と考える人がほぼ同数という結果も得られました。このような結果から、若年層が抱える「働きがい」の価値観が変化してきていることが伺えます。

実際、働き方に対する意識調査では、91.2%が「仕事もプライベートも両立すること」を重要視し、87.2%が「定時で上がり、密度濃く仕事をするスタイル」を望んでいることが明らかになりました。これは、若年層が単なる労働時間の長さではなく、質を重視していることを示唆しています。

育児休業制度への認知と取得意向



さらに、育児休業制度の認知度は92.4%、取得意向は87.7%と高い結果を示しています。特に男性においては、約3割が「半年以上」の育児休業を希望しているとのこと。このような長期の育児休業取得を望む声は、今後の育児環境の整備にも影響を与えることでしょう。

企業の育児休業取得実績が重要視される



就職活動における企業選定の要因として、69.7%の若年層が「育児休業取得実績」を重視していることがわかりました。特に男性の育児休業実績がない企業には、61.0%が「就職したくない」と回答しており、企業文化や制度が求職者の選択において大きな影響を与えることが再確認されました。

育児休業を取得しやすい環境がある企業には、「安定性」や「社員想い」などポジティブなイメージが強く持たれているため、企業側もこれに応じた取り組みを進める必要性が高まっています。

結婚、子育てに関するハードルとその影響



調査はまた、結婚や子育てに対してのハードルも明らかにしました。男女ともに最も高かったのは「お金の問題」で、次に重要な要素には男女で差があります。男性は自分の働き方を重視する一方で、女性は相手の働き方を重視しているとのこと。これは、若年層の男女が結婚や子育てを考える際にそれぞれ異なる視点を持っていることを示しています。

未来の育児環境の創造に向けて



「イクメンプロジェクト」は、男性が育児に積極的に関わる社会を目指しており、育児制度の見直しと相まって、今後の子育て環境の改善に寄与することを目指しています。調査結果は、若年層が育児と仕事の両立を真剣に考えていることを表しており、企業や社会全体がこのニーズに応じて進化し、制度を整えていくことが求められています。今後も、この流れが大きなムーブメントへと発展していくことが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

会社情報

会社名
厚生労働省イクメンプロジェクト
住所
東京都千代田区霞が関1-2-2
電話番号
03-6821-0610

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。