対話型音声AI「IVRy」と四国銀行の提携
株式会社IVRy(東京都)は、四国銀行(高知県)との業務提携を発表しました。この提携により、四国地方の中小企業に対して、デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援していく方針です。
IVRyは、電話応答の分岐やAI自動応答、予約代行、録音・文字起こし・要約、SMS送信、顧客管理(CRM)など、幅広い機能を持つ対話型音声AI SaaSです。これらの機能を利用することで、業務の効率化を図ることが可能です。
四国地方の現状とIVRyの役割
日本商工会議所・東京商工会議所の2024年調査によると、中小企業の60%以上が人手不足と回答しており、業種によってはその割合はさらに高まっています。また、国立社会保障・人口問題研究所の調査では、高知県の人口が2020年の69.2万人から2050年には24.1万人へと大幅に減少する見込みです。これらのデータからも、中小企業の業務効率化・生産性向上が急務であることが分かります。
IVRyは、これらの課題を解決する手段として期待されています。四国銀行の強固な地域ネットワークを活かし、IVRyを利用する企業が業務の効率を向上させ、さらに人手不足を緩和する役割を果たします。
IVRyの機能と特徴
IVRyは月額2980円から利用可能で、電話応答の分岐を自由に設定できます。他にも、AIによる自動応答、録音や文字起こし、顧客管理といった機能が揃っており、顧客の業務を幅広くサポートします。また、このサービスは大企業から中小企業まで、さまざまな業種で利用されており、47都道府県で累計25000件以上のアカウントが発行されています。
四国銀行との提携の意義
今回の提携は、四国銀行の中期経営計画で掲げる「非金融機能の立上げ・強化」にも寄与します。銀行の顧客基盤を活かして多くの企業にIVRyを導入し、地域経済の活性化에貢献することが期待されています。
株式会社IVRyの代表取締役である奥西亮賀氏は、「四国銀行との業務提携を通じて、多くの企業が業務効率化を実現できることを確信しています。今後も地域金融機関との連携を深めることで、中小企業の抱える人手不足や生産性向上に貢献していきます」と語っています。
まとめ
四国銀行との提携を機に、IVRyの技術が中小企業の経営にどのような影響をもたらすのか、注目が集まっています。新たな取り組みを通じて、AI導入の敷居を下げ、地域経済を支えるサービスを提供していくことで、四国地方の未来をより良いものにしていくことを目指します。