AKT Healthが医療機器認証を取得、遠隔診断アプリで新たな医療の形を提供

AKT Healthが遠隔医療の新時代を切り開く

株式会社AKT Healthは、過去数年にわたりヘルスケアの分野でイノベーションを追求してきました。このたび、同社が開発した遠隔患者診断アプリ「Impakt Health」がクラスⅡ医療機器認証を取得したことが発表されました。これにより、同アプリは医療現場での診断や治療、さらには予防医療の支援を行うことが可能になります。

医療機器認証の概要

認証取得日は2025年8月6日。販売名は「生体情報プログラムImpakt Health」で、認証番号は307AIBZX00024000です。この認証により、AKT Healthは医療機器としての信頼性を高めることができ、様々な病院や診療所での導入が期待されます。

「Impakt Health」の機能とは？

このアプリの最大の特長は、ブロックチェーンによるデータ管理機能です。患者から取得した生体データ（心電図、SpO2、体温、血圧など）は、安全に携帯電話で表示され、ブロックチェーン上に記録されます。これによりデータの改ざんや漏洩のリスクを大幅に軽減し、患者は安心して利用できる環境が整います。

さらに、イーサネットを用いた分散型と集中型のハイブリッドデータベースの運用により、医療従事者は必要なデータに即座にアクセスできるため、診断の精度が向上します。データ解析機能を通じて、ユーザーの健康状態をリアルタイムで把握し、医療従事者が必要に応じて迅速にアクションを取ることが可能です。

遠隔医療の推進

「Impakt Health」は、医療従事者が遠隔で患者の生体データを確認することを可能にし、通院することなく質の高い医療サービスを受けられる環境を提供します。これにより診療機会が増え、患者の負担が軽減されるため、患者の生活の質（QOL）の向上にも寄与します。

臨床試験の効率化

臨床試験においても、このアプリは重要な役割を果たします。各種センサーデバイスと接続可能なため、治験や臨床試験が施設や被験者宅で行えるようになります。データの追跡、監視、および分析が可能となることで、臨床試験の効率性が向上し、データの正確性も確保されます。特に、患者報告アウトカム（PRO）や臨床アウトカム評価（COA）のデジタル化を促進することで、信頼できるデータが得られるでしょう。

AKT Healthのビジョン

AKT Healthは「患者中心医療の実現」を目指し、ヘルスケアとライフサイエンス分野における様々な企業の改革を支援しています。2019年に設立された同社は、リアルワールドエビデンス（RWE）の分析や分散型臨床試験（DCT）の能力を活かし、クライアントのパフォーマンス向上を図っています。今後もAKT Healthは、新たなテクノロジーを導入し続け、医療の現場でより良いサービスを提供していくとしています。