プログラミングの未来を担う小学生たちが集結
2024年度、日本で最も優れた小学生プログラマーを決める「Tech Kids Grand Prix 2024」が開催され、全国各地から集まった才能豊かな小学生たちが自らのプログラムを発表し、競争を繰り広げました。主催は株式会社CA Tech Kidsとテレビ朝日で、3月2日に行われた本選決勝では、ファイナリストたちがその腕前を披露し、選考された受賞者たちが話題になっています。
このコンテストは、単なるプログラミング技術を競うだけではなく、発表・プレゼンテーションにおけるアイデアの創造性や発信力も重視されており、「21世紀を創るのは君たちだ」というスローガンの下、次世代のリーダーを育成する場となっています。
参加作品と審査基準
今年度のコンテストには、北海道、関東、中部、近畿、中四国、九州沖縄の6地域から1万件以上の応募があり、そこから選ばれた10名のファイナリストが自らのプログラムを発表しました。審査は、作品の創造性だけでなく、プレゼンテーション能力を含む各プロセスに対し行われました。
特に注目すべきポイントは、審査基準が「VISION」「PRODUCT」「PRESENTATION」の3つに分かれていることです。参加者は、未来へのビジョンを描き出し、実現可能な作品を生み出し、それを効果的に発表できなければなりません。
受賞者の栄光
今年の総合優勝を勝ち取ったのは、三浦知(みうら とも)さん。彼の作品『お結び』は、食品ロスを抑制し、困っている人々を支援するアプリです。この画期的なアプリは、余った食品をプッシュ通知で必要な人々に知らせる仕組みを持っています。実際のプレゼンテーションは、以下のリンクから見ることができ、多くの人々に感銘を与えています。
プレゼンテーションの様子
準優勝は、葛井惇之祐(かつい じゅんのすけ)さんによる『デジカン』、漢字を楽しむミニゲーム集。これもまた、遊びながら学べる魅力的な作品です。
プレゼンテーションの様子
他にも、メンタルヘルスを扱った鎌田千記理(かまだ ちきり)さんの『ここみる』、環境問題をテーマにした野村秋人(のむら あきと)さんの『Change The World』など、多彩な作品が観衆を驚かせました。
審査員からのコメント
審査員たちは、参加者の作品に対し高い評価を与えました。Cygamesの永谷氏は、「今や小学生がプログラミングをすることは当然となった。その上で、独自の視点で作品を作り上げる姿を見るのは、本当に素晴らしかった。」と称賛しました。また、日本マイクロソフトの青木氏も、子どもたちの熱意に感動し、作品に込められた努力を評価しました。
教育の重要性
CA Tech Kidsは、プログラミング教育を通じて、次世代のリーダーを育てることを目指しています。このコンテストはその一環であり、未来を担う小学生たちに向けて、技術のみならず表現力やプレゼンテーションの重要性も教えています。プログラミング技術の向上はもちろん、その背後にある思慮深さや独創性も育まれる場となっています。
次世代を担う子どもたちが、これからどのように新しい世界を切り開いていくのか、非常に楽しみです。