健康長寿を支える笑いの輪
2025年11月5日、水曜日。東京都品川区にあるきゅりあん小ホールで「第五回 杉友寄席~笑いで育む、心とからだの健康長寿~」が開催され、厚生労働省の特別健康対策監である杉良太郎氏と、肝炎対策特別大使の伍代夏子氏が参加しました。イベントの目的は、健康をテーマにした啓発活動として笑いの力で来場者の健康意識を高めることです。
高座に立ったのは、数々の落語家たちで、温かみのある笑いに包まれた一日が展開されました。落語を通じて、笑いをもたらすだけでなく、参加者一人ひとりの健康意識に働きかける時間となりました。
伍代夏子氏が伝えた健康維持のポイント
イベントのオープニングでは、伍代夏子氏が自身の健康維持に努めるポイントをシェアしました。伍代氏は「自分の体に関心を持つことが重要」と強調し、特に首や肩の疲れ、風邪を引きやすいなど、体の状態を把握することが健康維持の第一歩であると伝えました。
また「体は食べたものでできている」と語り、腹八分目の食事や、内臓を大切にする食生活が基本であることも示しました。心の健康については、「健康とは心と体、両方が整っていること」と述べ、特に“笑うこと”の重要性を指摘しました。
彼女は、「自分の笑った顔を目にした時、脳が幸せだと錯覚し良いホルモンが出る」と語り、日常が軽やかになり、前向きになる効果を説明。最後に、「今日の落語を楽しんで、心から笑って元気になって」と来場者を励ますメッセージを送りました。
杉良太郎氏が語る心と体の健康
落語会が終了した後は、出演者全員によるトークセッションが行われました。伍代氏による日々の健康習慣の具体例に続き、杉良太郎氏も自身の経験や考え方を交えつつ、自身が実践する健康法について語りました。
杉氏は「1日30分のウォーキングが重要で、運動は習慣にすべき」と述べました。また、体を動かすことが血行を促進し、心の健康にもつながると力説しました。さらに「健康は自分の意識から生まれるもの」と語り、自己管理の重要性を再確認しました。
加えて、杉氏は心の健康についても言及し、「年齢を気にせず、ポジティブに毎日を過ごすことが長生きには欠かせない」と参加者に向けてアドバイスしました。このセッションでは各出演者が笑いに包まれながらも具体的な健康法を解説し、聴衆に健康への意識を促す内容となりました。
肝炎対策と健康意識の重要性
このイベントは「知って、肝炎プロジェクト」と「健康一番プロジェクト」と連携しており、肝炎に関する知識を広める活動にも一役買っています。両プロジェクトは、自ら積極的に行動することにより、健康で元気に生きることを目的としています。このような取り組みを通じて、今後も社会全体で健康意識を高めていくことが目指されています。
杉友寄席の目的
杉友寄席は、1981年に杉良太郎氏が始めた活動で、落語を通じた社会貢献の一環として、特殊詐欺や健康対策、防災などの啓発を行っています。このことで、落語を広めると同時に、江戸時代から続く伝統的な文化を体験し、その楽しさを伝えていくことを目指しています。
今後も多くの人々がこのような取り組みを通じて健康へと意識を向け、笑いに満ちた日々を送ることが期待されています。