カニカマ50周年の意義
2022-02-02 13:00:07
カニカマ誕生50周年記念ムービーの意義と今を語る
カニカマ誕生50周年記念ムービーの公開
カニカマの誕生から50年を振り返る記念ムービー「カニカマ氏、語る。」が本日、オンラインで公開されました。この作品では、カニカマ開発の背景やそれにまつわる貴重な体験を再現し、次世代に伝えていくメッセージが込められています。
世界初のカニカマの誕生
1972年、能登の小さな開発室で誕生した世界初のカニカマ「かにあし」。開発に携わった社員たちはその完成を喜びましたが、営業担当が市場に売り込むと「このような製品は売れない」と拒否されるという苦難のスタートを切ります。その後の活動を経て、少しずつ売り場を拡大し、消費者から寄せられた抗議の声にも負けず、カニカマは徐々に市場に浸透していきました。
開発者の一人である清田稔さん(85歳)は、「まさかここまで広がるとは思ってもいなかった。50年経っても進化し続けていることに感謝しています」と語ります。これは、カニカマがただのカニの代用品ではなく、新たな価値を築いてきた証です。
映像制作の背景
この映像の制作にはいくつかの背景が存在しています。2022年において、カニカマ開発者たちが高齢化し、彼らの体験を直接聞く機会が減少している現状を受けて、日本初のカニカマ開発秘話を後世に残す必要性が高まっています。
また、コロナ禍による社会の変化も大きな要因です。従来の方法では成り立たなくなった今だからこそ、挑戦し続けてきた開発者たちの姿勢を描くことが社内外へのメッセージにつながると考えられています。さらに、カニカマの新たな価値に焦点を当て、その利用法および健康面での利点を伝えることも重要なテーマとなっています。
ストーリーと演出
映像の内容は、2022年の若手フレンチシェフ・カオリとカニカマ氏との交流を通じて描かれます。カオリは、カニカマの誕生秘話を聞くことで自信を取り戻し、厨房に戻って行く姿が描かれています。一方で、1972年の開発の様子も再現され、偶然の発見から生まれたカニカマの誕生が映し出されています。
出演者のコメント
この作品には、著名なタレントや俳優たちが参加しています。「カニカマは本当に奇跡的な商品だと思った」と語る監督の平林勇氏は、映像が100年後に見ても古びないように制作したと言います。芸人の須田拓也さんは、先代社長の役を演じ、「カニカマの歴史を知ることができた」とコメント。ユーモアと共に作品への情熱を表しています。
撮影の舞台裏と協力者
この記念ムービーは、石川県七尾市で全編撮影され、地元企業や住民の協力を得て制作されました。特に、スギヨの旧開発室や、地元の料理人たちによる協力により、リアリティある映像が生まれています。
特別インタビュー
映像公開の他にも、当時の関係者へのインタビューも収録され、カニカマ開発の背景や想いを深く掘り下げています。スギヨの特設サイトにて公開されていますので、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
まとめ
カニカマはただの加工品ではなく、開発者たちの挑戦と努力の結晶です。彼らの志を次世代に語り継ぐためにも、この記念ムービーは大いに価値があるはずです。カニカマ誕生から50年、これからも新たな挑戦を続けていく姿勢を忘れずにいたいものです。
会社情報
- 会社名
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株式会社スギヨ
- 住所
- 石川県七尾市西三階町10号4-1
- 電話番号
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