Pythonカンファレンスでの新たな挑戦
2026年8月21日と22日に広島国際会議場で開催される「PyCon JP 2026」において、株式会社キャンサースキャンの荒木雅博氏が登壇することが発表されました。このカンファレンスは、日本国内で最大級のPythonに特化した国際的なイベントです。荒木氏は医療分析チームに所属し、生成AIを活用した高度なPythonプロジェクト設計手法を発表予定です。これにより、業界全体の共通課題の解決に向けた道筋を示すことを目指しています。
登壇の背景
現代の医療データ分析には、生成AI時代における複雑性が伴います。特に、自自治体向けシステムの持続可能性を確保し、開発・運用の担当者間での引き継ぎをスムーズに行うことは大きな課題です。また、厚いコードの背後にある合理的な設計判断の根拠を誰もが理解できる形に保つことが必要です。しかし、異なる技能やスペシャリティを持つエンジニアたちが集まる開発チーム内ではこの透明性を維持するのが難しいのが現実です。
生成AIの活用が急速に展開することで、コードの背後にある思考や判断が不明になりがちです。この状況を克服するため、荒木氏は「この仕様、なぜこうなっているのか?」という問いに対して迅速かつ正確に答えられる体制作りに取り組んでいます。
セッションの概要と見どころ
荒木氏の発表セッションでは、要求仕様書及びシステム仕様書に基づく「ドキュメントベース開発」手法に関する具体例を紹介します。以下のポイントを中心に議論が進められます。
1. トレーサビリティの実現
要求ID(要求仕様書の各項に付けた識別番号)と仕様ID(システム仕様書の各項に付けた識別番号)を正確にリンクさせ、コードから仕様へ、さらに仕様から要求へと逆に追跡できる仕組みが整っています。これにより、ブラックボックス化したコードの問題を防ぎます。
2. コーディングエージェントとの協業
AIエージェントとの適切な協業を確保するため、指示を統一し、「エージェントが止まるべき条件」を明示化しています。この工夫によって、高品質なアウトプットを維持する実践的なワークフローを確立。これが、生成AIのコーディングエージェントにおける暴走を防ぐキーポイントとなるのです。
3. 運用自動化への取り組み
医療データ分析に使用する言語としてPythonを選び、3プロダクトと5リポジトリ、さらにIaCリポジトリの中で横断的な導入が進められています。これにより、システム仕様書のPDF作成が自動化され、エンジニア以外の担当者でも問題解決ができる仕組みが整っています。
登壇詳細
- - イベント名: PyCon JP 2026
- - タイトル: 「なぜこう実装したか」に答えられるリポジトリを作る ── コーディングエージェントと仕様書を同居させるPythonプロジェクト設計
- - 登壇者: 荒木 雅博(株式会社キャンサースキャン テクノロジー本部 医療分析チーム SRE/テックリード)
- - 日時: 2026年8月22日(土) 13:45~14:15
- - 会場: 広島国際会議場
このセッションがエンジニアリングの新たなスタンダードとなることが期待されています。
キャンサースキャンでのエンジニア募集
キャンサースキャンは先進技術とシステム設計を用いて、全国の自治体が抱える健康課題の解決に貢献しています。新しい仲間を迎えるため、正確性と持続可能性を兼ね備えたプロダクト開発ができるエンジニアを募集しており、採用情報については公式サイトで確認できます。