『シン・キシワダプロジェクト』が始動
関西大学外国語学部の井上典子ゼミは、岸和田市との地域連携事業の第2弾として「シン・キシワダプロジェクト」を始めました。このプロジェクトは、観光客数の増加を狙ったもので、特に若年層に向けた観光情報の発信が主な目的です。2023年度には観光パンフレットの刊行を行い、翌年度からは観光WEBサイトの制作やSNSを通じた広報活動を行う予定です。
プロジェクトの背景
2022年度、関西大学と岸和田市はそれぞれが大学昇格100年、市制100年を迎え、それに伴い統合的な活性化を目的とした連携協力協定を2023年2月に締結しました。この協定をもとに、井上ゼミの学生たちがプロジェクトを立ち上げ、実行に移しています。
若者の視点を重視した魅力の発信
プロジェクトでは、岸和田市を観光地として認識されていない現状を受け、特に30歳までの若年層に向けたアプローチを検討しています。ゼミ生たちは、ヒアリングや独自のアンケートを通じて「岸和田市をまだ知らない人が、5つの『シン』から市の信念を知り、訪れてもらう」というコンセプトを確立しました。
この「5つの『シン』」とは、以下の通りです:
- - 新:誰も知らない岸和田市の新しい側面
- - 心:市民の温かさや心のこもった食事
- - 親:親しみやすさ
- - 芯:真剣に物事に取り組む姿勢
- - 真:市の裏に隠れた本当の魅力
プロジェクトの具体的な活動内容
2024年度には、「観光振興の基盤づくり」として、柔軟に情報を掲載できるWEBサイトの制作と、SNSを活用した広報活動を展開します。これにより、若者が岸和田市を観光都市として意識できるようなることを目指しています。両ツールを活用することで、情報を広く発信し、観光客数の増加を期待しています。
ゼミ長の思い
井上ゼミ4年次生でゼミ長の近藤真優さんは、初めてのWEBサイト制作やSNS運用に挑む中で、「常にターゲットを意識して取り組んでいます」と語ります。「訪れた感想が寄せられていることから、岸和田市の魅力を発信できていると実感しています。市民の意見を尊重し、より多くの方に岸和田市に魅力を感じてもらいたいです」とのこと。
最後に
『シン・キシワダプロジェクト』は地域活性化を目指した意義深い試みです。この取り組みを通じて、岸和田市の豊かな魅力が広く伝わることを期待しています。若者の目線で描かれる新たな岸和田市の姿を、ぜひ楽しみにしていてください。