岡山理科大学の新たな発見
2024年度の初め、岡山理科大学とモンゴル科学アカデミー古生物学研究所による共同調査チームが、モンゴルのゴビ砂漠で、世界最大級のハドロサウルス類の足跡化石を発見しました。今回見つかった足跡は幅92cm、さらに24mにわたって連なる13個の足跡を含んでいます。
新たに発見された足跡の特徴
最大の足跡は、全長15mを超える大型のサウロロフスによるものと考えられています。これらの資料は、ティラノサウルスやタルボサウルスよりも大きく、世界最大級の二足歩行動物がかつてモンゴルに生息していた証拠です。この発見は、巨大骨格が今後発見される可能性も示唆しています。
調査の詳細
調査は、2018年に見つかった足跡化石の地点を中心に、2024年の6月1日から15日の間に行われました。調査団は、岡山理科大学の石垣忍博士が所長を務め、詳細な観察と分析を行いました。多くの足跡が新たに記録され、それにより恐竜の姿勢や歩き方、速度、集団行動への理解が深まることが期待されています。
期待される今後の発見
岡山理科大学の石垣館長は、今回の発見が従来の骨化石からは得られない情報を解析する手助けとなると語りました。「これまでの調査で14本の歩行跡が確認され、サウロロフスなどの大型恐竜の歩行の様子をより深く理解できるでしょう」と述べました。
さらに、中国山東省で発見された「シャントンゴサウルス」に匹敵する、モンゴルでの巨大骨格の発見にも期待が寄せられています。館長は、「次は、この足跡を追ったサウロロフスの全身骨格を見つけたい」と意気込みを見せています。
YouTubeでの報告会
岡山理科大学では、8月2日に報道関係者向けの報告会を開催しました。ここでは、最新の調査結果が披露され、多くのメディアにも取り上げられました。報告会の様子はYouTubeでも配信されており、様々な報告が視聴できるようになっています。
このような発見が続く中で、岡山理科大学やモンゴル科学アカデミーの技術と知識が今後どのように進展していくのか、注目が集まっています。