佐賀の介護現場革新
2024-06-26 11:34:07

佐賀県で始まる!介護現場の生産性向上を加速するテクノロジー活用プロジェクト

佐賀県で始まる!介護現場の生産性向上を加速するテクノロジー活用プロジェクト



株式会社TRAPE(本社:大阪府大阪市)は、介護現場の生産性向上を支援する「Sociwell」を提供しており、2017年から介護分野の生産性向上のためのさまざまな国の施策づくりで中心的な役割を担ってきました。

この度、令和6年度 厚生労働省 介護ロボット等の開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業(以下、PF)において、PF佐賀相談窓口における業務アドバイザー業務委託契約を公益財団法人介護労働安定センター佐賀支部様と締結しました。

# 介護ロボット等の開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業とは?



日本の高齢化は加速しており、介護ニーズの増加と労働力人口の減少という課題に直面しています。この状況下、介護サービスの質を確保しながら介護職員の働く環境改善を推進するため、介護ロボットやICT等のテクノロジーを活用した生産性向上が重要となっています。

政府のデジタル行財政改革会議では、介護分野のデジタル化が重点事項として挙げられており、令和6年度の介護報酬改定では、施設サービス・在宅サービス全ての介護サービス事業者のさらなる生産性向上を推進していくことが求められています。

本事業では、各地域において介護事業所や介護ロボット開発企業が介護ロボットの開発から活用までを相談できる窓口(PF窓口)を設置し、関係機関のネットワーク形成、実証フィールドの整備などを行うことで、全国版プラットフォームを構築し、介護ロボットの開発・実証・普及の流れを加速化することを目指しています。また、都道府県が主体となった介護現場の生産性向上の取組についても支援を実施していきます。

# 相談窓口(地域拠点)での取り組み



TRAPEは、PF佐賀相談窓口を全面的にバックサポートし、以下のような取り組みを行います。

1. 相談窓口の体制整備:介護ロボットの導入・運用だけでなく、経営や現場のマネジメントに関する課題など、多岐にわたる相談に対応するための体制を整備します。
2. 研修会、業務アドバイザーによる、介護ロボットの導入支援活動:8月には佐賀県内の介護事業所に対して、生産性向上に関する研修会を実施し、年度末には伴走支援を行ったモデル事業所の成果発表会を予定しています。また、研修会に参加された事業所のうち、3事業所に対して直接的な生産性向上の取組への伴走支援を実施し、モデル事業所の創出を行います。
3. 都道府県・先進的な介護事業所等とのネットワーク構築(協議会):佐賀県の介護人材環境、事業所の状況、超高齢社会の在り方などについて、より良い未来の可能性を追求するために、都道府県、労働局、介護関係団体などの方々と対話と実践を重ねながら生み出す協議会の企画デザイン・当日運営・ファシリテーションを必要に応じて行います。

# 介護業界が生産性向上の取り組みを行う意義



介護業界では「生産性向上」という言葉が適していないとよく言われますが、超高齢社会において、高齢者一人一人の人生を豊かにし、彼らやその家族を支える介護事業所の職員たちのウェルビーイングな状況を現実に創り出すことが重要です。

介護における生産性向上とは、単に業務を効率化することではなく、“介護の価値を高める”ことを意味します。現在、介護現場では「人手不足」「忙しい」「〜ができない」という声が多く聞かれます。しかし、実際の介護の仕事は、人々のウェルビーイングな生活を創り出すための非常にクリエイティブな仕事です。

クリエイティブな仕事を行うためには「人に余力」が必要です。多くの介護施設では職員が不足し、効率的なマネジメントが構築されていないため、現場に余力がないのが現状です。余力のない現場では、利用者に質の高いサービスを提供することが難しく、利用者の満足度や職員のやりがいが低くなり、人材の定着も困難になります。

このような状況では、増加する介護ニーズへの対応や事業所の持続的な経営は極めて困難です。そのため、現場のマネジメントを構築し、効率的な運営とサービスの質向上を目指し、利用者の満足度を高めていかなければなりません。

テクノロジー(ICT・ロボット機器)の導入は、介護現場の課題解決に役立ちますが、単に導入するだけでは、介護の価値向上は実現しません。現場の課題や目指す姿に合わせて運用していく必要があります。

# 株式会社TRAPEについて



株式会社TRAPEは、2015年9月に設立された会社で、介護現場の生産性向上を支援する「Sociwell」の提供、介護経営者クラブの運営、厚生労働省・自治体関連事業などを行っています。

同社は、厚生労働省の事業所向け「生産性向上ガイドライン」と自治体向け「生産性向上ガイドライン」の作成に深く関わり、厚生労働省主催の全国セミナーを4年連続で開催してきました。また、2019年には日本で初めての地域版介護現場革新会議において熊本県と連携し、事務局運営、プロジェクト全体のグランドデザイン、実際の施設に対する伴走支援などを行ってきました。

研修会やワークショップ、実際の伴走支援などを通じて2,500を超える介護事業所の経営者やミドルリーダーの思いに耳を傾け、対話を重ねてきました。多くの施設サービスから在宅サービスまで、介護事業所の伴走支援を実施し、その取り組みの結果として、生産性向上、働きがいの向上、自律的な人材育成の3つを常に同時に生み出してきました。

# まとめ



株式会社TRAPEは、PF佐賀相談窓口の業務アドバイザーとして、佐賀県内の介護事業所に対して、テクノロジーを活用した生産性向上、働きがい向上、リーダー育成を支援していきます。同社の取り組みは、佐賀県の介護業界の活性化に大きく貢献すると期待されます。

佐賀県における介護現場の生産性向上に向けた取り組み:テクノロジー活用で生まれる新たな可能性



株式会社TRAPEが佐賀県で展開する介護ロボット等の開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業は、日本の超高齢社会における介護現場の課題解決に向けて、非常に重要な役割を担うものと言えるでしょう。

同社が提供する「Sociwell」は、単にテクノロジーを導入するだけでなく、現場の課題や目指す姿に合わせて運用していくことを重視しており、日々の対話を通して、介護の価値を高め、現場の生産性向上、働きがい向上、リーダー育成を支援するものです。

介護業界では、人手不足や労働環境の悪化、利用者の満足度向上など、多くの課題が存在しています。これらの課題を解決するためには、テクノロジーを活用した革新的な取り組みが必要となります。

TRAPEの取り組みは、介護現場におけるテクノロジー導入の促進だけでなく、現場職員の意識改革や経営者の意識改革、そして地域全体での連携強化にも貢献する可能性を秘めています。

特に注目すべき点は、同社が長年培ってきた経験と実績に基づいて、現場のニーズに合わせた柔軟な支援を提供していることです。単にテクノロジーを導入するだけでなく、人材育成や組織改革など、多角的な視点から支援することで、真の生産性向上を実現しようとしています。

今回の取り組みが、佐賀県の介護業界の活性化に繋がり、高齢者の方々が安心して暮らせる地域社会の実現に貢献することを期待しています。

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