新型コンピュータモジュール発表
2025-02-13 11:38:09

アドバンテックが新型コンピュータモジュール「SOM-E781」を発表、AMD EPYC搭載

新型コンピュータオンモジュール「SOM-E781」の登場



アドバンテック株式会社(台東区、社長・吉永和良)は、新たに最新のAMD EPYC™ Embedded 8004シリーズプロセッサを搭載したコンピュータオンモジュール「SOM-E781」を発表しました。この製品は2025年の第一四半期に、日本市場に投入される予定です。

高性能なエッジサーバー向け設計


「SOM-E781」は、COM-HPC Server Size Eに準拠しており、ハイパフォーマンスなエッジサーバーアプリケーションを目的に設計されています。最適化されたピン配列により、572Wの電力をサポートしながらサーバーグレードのパフォーマンスを実現しています。搭載されているAMD EPYC Embedded 8004シリーズの特長として、最大576GBの大容量メモリや、最大79のPCIeレーン(標準的なCOM-HPC Server Size Eは64レーン)のサポートがあります。これにより、高い処理能力と効率性を両立した製品としての特性を持っています。

大規模データ処理に最適


ハイパフォーマンスコンピューティングが求められる現代において、「SOM-E781」は自社開発のインターコネクト規格CXL 1.1のメモリモジュールにも対応しています。この機能は、大規模データ処理を効率的に管理するために必要不可欠です。また、オプションとして開発中のBMC(ベースボードマネジメントコントローラ)モジュール「SOM-RM10」をラインナップしており、これを利用することで遠隔からの制御が可能になります。

さらに、アドバンテック独自のリモートデバイス管理ソフト「DeviceOn」や、開発を支援する「Edge AI SDK」も利用可能です。このように、企業のニーズに応える包括的なソリューションを提供します。

設計の特徴とサービス


「SOM-E781」は、AMD EPYC Embedded 8004プロセッサを搭載し、最大64コアと128スレッドを実現しています。これにより、同等のx86ソリューションと比べて、1.9倍の演算性能を発揮しつつ、TDPを最大200Wに抑えています。また、最大576GBのDDR5メモリをサポートしているため、複数のタスクを同時に処理する際のデータワークロードに最適です。大容量メモリは、ハードウェアコストの削減にも寄与し、設置スペースの最適化にも役立ちます。

また、PCIeの拡張についても特筆される部分で、79のPCIeレーンのうち48レーンがCXLに対応しているため、システムノード間のメモリ共有が可能となることで、演算効率と処理速度の向上を促進します。これにより、エッジサーバーとしての性能をさらに高めることに成功しています。

進化し続ける技術の実務利用


リモート監視が重要視される中で、オプションとして提供するBMCモジュール「SOM-RM10」はOpen Compute Projectの「RunBMC」仕様に準拠しており、シームレスな統合を保証します。このように、硬件だけでなく、リモート監視・制御ソフトウェア「DeviceOn」やAI学習ができる支援ツール「Edge AI SDK」を活用し、豊富なサービスを提供している点も特徴的です。

さらに、「SOM-E781」はWindows ServerやUbuntu OSにも対応しており、OSのインストールサービスを提供。この柔軟性により、幅広い業界での利用が期待されています。

新型「SOM-E781」をはじめとして、AMD EPYC 7003シリーズプロセッサを搭載したCOM-HPC Server Size Eの「SOM-E780」も発表されています。いずれも高い性能と効率を提供する製品として、注目が集まっています。


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会社情報

会社名
アドバンテック株式会社
住所
東京都台東区浅草6-16-3
電話番号
03-6802-1021

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