星空保護区認定地連携協議会が始動!
2023年9月18日、星空保護区®の国内認定地による新たな連携組織「星空保護区認定地連携協議会」が発足しました。この協議会は、日本国内の星空保護区を所管する自治体が連携し、光害の啓発や星空保護区認定制度の普及、そして地域の美しい星空資源の活用を目指しています。
星空保護区とは?
「星空保護区(International Dark Sky Places)」は、暗く美しい夜空を保全することを国際基準で評価する認定制度で、光害を抑制する取り組みを行う地域が認定されます。認定を受けるためには、厳しい基準をクリアし、暗い夜空を保護するための努力やその夜空を楽しむための環境整備が求められます。
協議会の目的と構成自治体
この協議会は、認定地間の連携を強化し、スケールメリットを活かした事業展開を行うことが狙いです。東京湾に浮かぶ神津島村、岡山県の井原市、福井県の大野市の3つの自治体が構成メンバーとなっており、それぞれの地域で光害対策に力を入れています。
東京都神津島村
神津島村は2020年にダークスカイ・アイランドとして認定を受け、観光協会が「まるごとプラネタリウム」プロジェクトを通じて、星空ガイドの養成や観光客向けの星空観賞会を実施しています。また、光害防止のために引き続き啓発活動を行っています。
岡山県井原市
美星町として知られる井原市は、1989年に全国初の光害防止条例を制定し、美しい星空を守る活動を続けています。最近では、条例の改正や屋外照明の交換に取り組み、地域住民への啓発活動も活発に行っています。
福井県大野市
大野市は2004年、2005年に日本一美しい星空に選ばれており、光害対策にも積極的です。市内の照明を光害に配慮したものに交換し、学校や公民館での講座を通じて普及活動を行っています。また、毎年7月には「星のまちおおのライトダウン」というイベントで、夜空を楽しむ取り組みを行っています。
キックオフイベント開催
新たに発足した「星空保護区認定地連携協議会」は、2024年9月26日から29日にかけて東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」にブースを出展します。このイベントでは、さまざまな取り組みを紹介し、星空を楽しむイベントを盛り上げる予定です。
特別ゲストとしてデザイナー・アーティストの篠原ともえさんも参加し、各認定地の魅力や取り組みについて発信します。これにより、多くの人々に星空保護区の重要性を伝え、さらなる認知度の向上が期待されています。
お問い合わせ
この取り組みについての詳細は、星空保護区認定地連携協議会事務局(東京都神津島村役場産業観光課観光商工係内)に問い合わせることができます。ぜひ、私たちの美しい星空を次世代へと守るための活動について知っていただければと思います。