THK株式会社が新たなピック&プレースロボットを発表
東京都港区に本社を置くTHK株式会社は、微細ワークの高速搬送に適したピック&プレースロボットの小型ヘッドモデル「PPR2-LR」の受注を開始したことを発表しました。この新しいロボットは、電子部品業界での需要に応えるために開発され、特に小型化と高精度化を図っています。
小型ヘッドモデルの特長
「PPRシリーズ」として知られるこのロボットは、ワークを吸着して迅速かつ正確に移動させることができ、様々なセンサーとモジュールを搭載しています。
1.
ワークダメージの低減
THK独自の力センシング技術を使用し、ノズルとワークの接触を高精度で検出します。この技術によって、表面が fragile な小型部品でも安全に取り扱うことが可能です。
2.
サイクルタイムの短縮
通信周期が100μsと高速で、モータやセンサーが相互に連携して動作します。これにより、従来の制御方式に比べて時間のロスが大幅に削減されます。
3.
高精度化された軸振れ
軸振れ精度は5μm以下を実現し、ワークの設置精度を確保しています。
4.
コンパクトな設計
新モデルは従来の空圧ユニット一体モデル(PPR-LR)に比べ、ヘッドの体積を33%削減しました。これにより、狭いスペースにも容易に導入可能となりました。
需要の高まりを反映する製品開発
近年、スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスなど小型機器の需要が急増しています。この流れに伴い、THKは多機能化と小型化への対応を迫られる中、ピック&プレースロボットの進化を図ってきました。
搬送中の部品が壊れやすかったり、精度を追求するあまり速度が落ちるという課題に立ち向かうため、THKは新機構を搭載しました。これにより、仕事の効率や生産性を向上させるソリューションを提供します。
今後の展望
THKは、今後も独自の製品開発を続け、多様な業界における自動化、省力化のニーズに応じた製品を提供していく意向です。生産性の向上や工程改善に寄与する技術を常に追求し続けることで、さらなる成長を目指しています。
企業の公式サイトでは、詳細な情報や資料が公開されていますので、興味を持たれた方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
THK株式会社公式サイト