王希奇の「一九四六」展
2022-12-22 12:40:38

王希奇の不朽名画「一九四六」が描く引揚者の望郷の念を東京で体感

王希奇の「一九四六」東京展が切り開く引揚者の歴史



2023年10月、東京都北区にある北とぴあで行われる王希奇(オウキキ)さんによる「一九四六」東京展が注目を浴びています。この展覧会では、旧満州から日本に戻った105万人の引揚者たちが抱いた望郷の念を題材にした不朽の名画が観る者を魅了します。特に、3m×20mという巨大な大作を含む21点の作品が展示されることから、期待が膨らんでいます。

展覧会の背景と目的


この展覧会は、2017年に城西大学で初めて開催され、以降、京都舞鶴市、仙台市、高知市、神戸市など多くの場所で行われてきました。来春には長野県の満蒙開拓平和記念館に移される予定で、その後、作品は故郷である瀋陽に戻るなど、王希奇さんのアートが持つメッセージ性は計り知れません。作品の多くは、旧満州の人々が直面した厳しい現実を描写し、現在のウクライナ難民の問題とも関連づける形で、過去の教訓を今に伝えています。

王希奇の制作哲学


王希奇さんは、中国瀋陽の魯迅美術学院の教授として名を馳せており、国家級の絵画を数多く手掛けています。今回の作品は、旧満州から引き揚げる日本人たちの苦しい状況を描いたものであり、きっかけはある女の子の姿でした。彼はその姿に感化され、全ての仕事を放り出してどのようにしてでもその瞬間をアートに残すべきだと考えたのです。その結果、21点という作品群が生まれました。

展示内容詳細


展示される作品の目玉は、3m×20mの巨大画1点や、2m×8mの作品が3点、そしてその他の絵画が17点、合計21点です。また、満蒙開拓団に関係する写真13点も特別に展示されるなど、さまざまな視点から引揚者の歴史に迫ります。これらの作品やパネル展示を通して、観客は引揚者たちの痛みや希望に触れることができるでしょう。

参加アーティストと支援者


参加する多くの著名人からも賛同を得ており、映画監督の山田洋次さんや歌手の加藤登紀子さん、漫画家のちばてつやさんがその名を連ねています。彼らの参加は、アートに対する深い理解と賛同を物語っています。

施設情報と入場券


会場は北とぴあ地下展示ホールで、JR京浜東北線「王子駅」から徒歩1分というアクセスの良さも魅力の一つです。入場券は前売り1,000円で、当日券は1,200円。学生や高校生は無料で入場できます。すでに多くの予約が入っており、展覧会の人気は高まる一方です。

王希奇の「一九四六」展を通して、観客は厳しい歴史の深みを感じつつ、それを目前にすることでより良い未来を想像するきっかけになることでしょう。ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく。

詳細情報


  • - 開催場所: 北とぴあ地下展示ホール(東京都北区王子1-11-1)
  • - 主催: 王希奇「一九四六」東京展実行委員会
  • - 後援:東京都教育委員会、北区教育委員会など
  • - 特別協力:城西国際大学
  • - スケジュール: 詳細は事務局にお問い合わせください。
  • - 問合せ先: 特定非営利活動法人 日中友好東京文化センター(TEL:03-3261-0433)

会社情報

会社名
特定非営利活動法人日中友好東京文化センター
住所
東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会ビル4階
電話番号
03-3261-0433

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