ヨネックスが新たに導入したAI人事総務
株式会社エーアイスクエアが開発した「AI人事総務」が、ヨネックス株式会社で正式に導入されました。このシステムは従業員向けのAIチャットボットで、業務の効率化や利便性向上を目指しています。従来の業務フローにおける煩雑な問い合わせ対応を軽減し、従業員がより付加価値の高い業務に集中できる環境を整えることが狙いです。
実際の導入の背景
この取り組みは、ヨネックスが掲げる中期経営計画、「自動化の推進」と「AI、IoTの活用」の一環として行われました。新型コロナウイルスの影響で従来の働き方に変化が求められる中、2020年の3月にプロジェクトが始まりました。その後約100名の従業員を対象としたテスト導入を経て、2020年の8月3日に全社公開に至りました。
AI人事総務の機能と利点
「AI人事総務」は、AI自動応答システム「QuickQA」を活用しており、約7,500種類の人事・総務関連のQ&Aテンプレートを備えています。このため、初期導入から高い正答率を維持し、迅速な回答が可能になっています。また、従業員が24時間365日、必要な情報を得ることができるため、問い合わせの待機時間が大幅に削減されます。
さらに、このシステムは単純な一問一答型のチャットボットとは異なり、複雑な問い合わせにも対応可能です。これにより、同じ質問に対して異なる回答を提示することもでき、柔軟性があるのが特徴です。Q&Aの作成や設定も専用の管理画面から簡単に操作できるため、利便性が大いに向上しています。
拡大予定の対象領域
今後、ヨネックスとエーアイスクエアは、このAI人事総務の機能をさらに広げる計画を立てています。ITヘルプデスクや年末調整に関する問い合わせの自動化など、多様な領域への対応が期待されています。この取り組みがもたらす業務のスムーズ化は、他の企業にも波及する可能性があるでしょう。
会社概要
株式会社エーアイスクエア
本社:東京都千代田区
設立:2015年12月
代表者:石田正樹
資本金:1億8,625万円
事業内容:AIを活用したITサービスとコンサルティング
公式ウェブサイト
ヨネックス株式会社
本社:東京都文京区
設立:1958年6月
代表者:林田草樹
資本金:47億660万円
事業内容:スポーツ用品の製造と販売
公式ウェブサイト
このような新しい技術の導入によって、ヨネックスの業務プロセスが大幅に改善されることが期待されます。このAI人事総務の成功が、他の企業にも新たな働き方の指針となるかもしれません。