自動倉庫システム「RENATUS」が本格稼働開始
2024年9月27日、Eコマース領域でのBPOサービスを提供する株式会社イー・ロジットと、カリフォルニアに本社を置くRENATUS ROBOTICS Inc.が共同開発した自動倉庫システム「RENATUS」が、埼玉草加センターにおいて本稼働を開始しました。このシステムは、EC業界が抱える様々な課題に対抗するために設計されており、物流向上を目指しています。
プロジェクトの背景
近年、「最低賃金の引き上げ」や「少子高齢化」が進み、物流業界は人件費の高騰と人材の確保が難しくなっています。それによって、特に早い配送が求められるEC業界では、ドライバー不足という問題が大きく取り上げられています。このニーズに対応するため、運送会社はドライバーの待機時間を削減することが求められ、より迅速な倉庫業務の遂行が必要不可欠です。これを受けて、「RENATUS」は埼玉草加センターに導入され、実稼働に向けた準備が整いました。
実証テストと成果
導入に先立ち、イー・ロジットとRENATUS社はさまざまなテストを実施した結果、以下のような進捗と成果が確認されました。
1. 入庫から格納までのテスト
- - 空のオリコンが正しくストレージに入庫できるか
- - WMSと連携したデータの反映の確認
これにより、処理がスムーズであることが確認され、データ連携が正確であることも証明されました。
2. ピッキングから梱包までのテスト
- - 出荷情報がWMSから正しく連携されるか
- - ピッキング操作が適切に行われるか
結果として、300行/h以上の出荷効率が達成され、全体の作業効率は80%以上改善されました。
今後の展望
「RENATUS」により、倉庫の保管効率が最大化され、出荷作業の生産性が向上することが確認されました。今後は、さらなるマテハン機器の導入を計画しており、倉庫自動化の最適化を目指す方針です。埼玉草加センター内の「RENATUS」は、実オペレーションのデモ環境としての役割も担います。
このシステムは、自社倉庫を持つ企業やディベロッパーに高効率なフルフィルメントセンターの構築を提案し、物流全体の効率化とECの発展に寄与することを目指しています。
企業情報
RENATUS ROBOTICS Inc.
株式会社イー・ロジット