旧軽井沢に誕生する新しいベーカリーの魅力
軽井沢の新しい名所、ベーカリー&レストラン沢村の旧軽井沢店が、2025年7月1日より新たなスタートを切ります。こだわりの薪窯と自家製粉機が備えられた工房が新設され、パン職人たちが丁寧に作り上げる新商品が続々登場します。まずはその魅力を深く探っていきましょう。
こだわりの製法
この新しく設立された工房では、自家製の粉を使い、薪窯で焼き上げたパンが特徴です。2009年に軽井沢で開業した沢村は、その素材へのこだわりとパン作りにかける情熱が多くのファンに支持され、現在では軽井沢をはじめ東京や名古屋などに10店舗展開している人気店です。
この夏、旧軽井沢に新たな拠点を構えることで、パン作りの原点である「火」と「粉」を再認識し、より深い味わいを追求しています。職人たちは早朝3時から火を起こし、一つ一つの焼き加減を確認しながら、煙が立ち込める中で真剣にパンを焼き上げていきます。
薪窯の特性
新設された工房には、200年以上の歴史を持つフランスのLe Panyol社製の薪窯が導入されています。この薪窯は、南仏の耐火レンガを使用し、高温で均一に焼き上げる能力が際立っています。使用する薪も地元軽井沢産の唐松と楢木を組み合わせ、500℃にまで一気に熱を上げます。薪窯の良さは、職人の感覚を頼りに焼き上げることができる点にあります。豊かな香りと食感を持つパンは、薪窯で作られるからこそ実現できる逸品です。
自家製粉の魅力
工房には、オーストリア製の石臼式自家製粉機も設置されており、ここで厳選された国産小麦を使用し、毎日新しい粉を製粉しています。長野県、埼玉県、北海道、三重県といった地元の国産小麦を使用していて、それぞれの地域の特性を生かした製粉を行っています。その日の気温や湿度に合わせて必要な分だけを製粉し、香り豊かなパンを実現しています。
新商品のラインナップ
2025年の夏に発売される新商品は、特徴的なパンがずらりと並びます。例えば、
バゲット クラシックは、埼玉県産無農薬の「農林61号」と三重県産の「にしのかおり」を使用し、薪窯で焼かれることで得られる香ばしいクラストとしっとりしたクラムが魅力。
また、
信州りんご酵母のサワードウは、北海道産の「キタノカオリ」と無農薬のライ麦を使用し、長時間発酵させることで独特の旨味を引き出しています。甘味と酸味のハーモニーが特徴のこのパンは、その味わいに驚かされることでしょう。
他にも、
農夫のパンや、
くるみ35といった、素材の個性を引き出したパンが揃い、高たんぱくでしっかりした食感と風味が楽しめます。
沢村の理念
「ベーカリー&レストラン 沢村 旧軽井沢」は、自然との共生をテーマに、木々に囲まれた心地よい空間で、モーニングからディナーまで地元の新鮮な食材を使用した美味しい料理を楽しめます。また新たに設立された「沢村ロースタリー軽井沢」では、新鮮なコーヒー豆の香りを楽しむことができ、バリスタが心を込めて淹れる一杯が待っています。
軽井沢の自然を満喫しながら、美味しいパンと料理、香り高いコーヒーを楽しめる特別なひとときを体験してみてはいかがでしょうか。新たな挑戦をするベーカリーの未来に、ぜひ注目してみてください。