東京藝大×JR東日本の新しいアート拠点「CREATIVE HUB UENO “es”」
上野駅の構内、中央に位置するギャラリー「CREATIVE HUB UENO “es”」は、東京藝術大学とJR東日本が連携し、新たなアートスペースを提供しています。このギャラリーでは、東京藝術大学から推薦を受けたアーティストたちの作品を展示し、訪れる人々に独特なアート体験を提供しています。2024年度後半の展示スケジュールが発表され、ますます注目を集めています。
展示スケジュールの内容
2024年9月から2025年3月にかけて、複数の個展や企画展が行われる予定です。具体的には以下の通りです。
副島しのぶ個展「私の横たわる内臓:循環するhub」
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展示形式: 映像インスタレーション
東京藝術大学芸術未来研究場アート×ビジネス領域企画
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展示形式: 参加型アートプロジェクト
おおつきしゅうと個展「ニューメランコリー(ポストシティボーイの臨界点)」
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展示形式: インスタレーション
アーツプロジェクト実習企画
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展示形式: グループ展
遠藤慧個展「空間を解剖する実測スケッチの世界(仮)」
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展示形式: 建築展示
これらの展覧会は、幅広いジャンルの展開と新しい試みに満ちており、多様な芸術表現に触れられる貴重な機会となっています。
立体アニメーションの革新—副島しのぶの展示
特に注目すべきは、副島しのぶ氏の個展です。彼の作品は立体アニメーションであり、これまでに国内外の映画祭で受賞歴を持つ気鋭のアーティストです。新作《私の横たわる内臓》では、ギャラリー空間を臓器内部に見立て、都市と自分自身の循環に迫る作品が展開されます。
副島氏はアニメーションを「死から生へと転換する動力」と位置付け、有機物と人形の相互作用から生まれる新たな視点を提案しています。彼は「内と外の循環」という概念を通じて、観る者に深いメッセージを伝えています。
新たなアート表現の場としての役割
「CREATIVE HUB UENO “es”」は、ただ展示を行うだけでなく、アートとビジネスを結びつける取り組みも行っています。アート×ビジネス領域の企画では、東京藝術大学の学生たちが参加型プロジェクトに取り組み、社会に対して的確なメッセージを送り出す場を設けています。
このように、アートの可能性を広げる場として、ギャラリーは重要な役割を果たしています。
アートを身近に感じる場所
CREATIVE HUB UENO “es”は、入場が無料で、開廊時間も11:00~19:00と利用しやすい時間帯に設定されています。月曜日が定休日で、祝日の場合は翌日が休みとなりますので、訪れる際はご注意ください。
住所は東京都台東区上野7-1-1で、アクセスは上野駅浅草口からすぐです。多様なアートと接することで、新しい感性を刺激し、日常の中でアートを身近に感じることができるはずです。ぜひ、足を運んでみてください。