「つながる電話」とは
2020-07-17 10:40:05
コロナ禍で孤立を防ぐ「つながる電話」プロジェクトの魅力と概要
コロナ禍での社会的孤立を解消するプロジェクト
新型コロナウイルスの影響で多くの人々が生活危機に直面する中、特に打撃を受けているのが音声通話を含む携帯電話の喪失です。これを受けて、支援団体が立ち上げた「つながる電話」プロジェクトは、電話を失った方々に本人負担ゼロで携帯電話を提供する取り組みです。
「つながる電話」プロジェクトの背景
公的な福祉サービスや雇用機会を失い、社会的孤立に悩む人々の多くが、携帯電話を持てない状況に置かれています。音声通話ができる番号は、実質的に社会生活を営むための「ID」とも言えます。これが欠如していることで、行政支援や仕事探し、住居契約といった日常生活に必要なサービスへのアクセスが格段に難しくなっています。
この問題を根本から解決すべく、本プロジェクトは、通話可能な携帯電話を支援対象者に提供し、連絡手段を確保します。受信は完全に可能で、発信はあらかじめ登録した2カ所に制限される仕組みです。また、最長2年間は通話料などのランニングコストも無償です。
対象者と申込方法
「つながる電話」を必要とする方は、継続的な支援を行える団体を通じて申し込みが行われます。支援団体は、対象者の状況に応じて必要なサポートを提供し、その中から電話の提供を行います。対象者のリストには、以下のような条件を満たす個人が含まれます:
1. 現在携帯電話がない、または近々失うことが確定している方で、電話があれば就職につながる可能性がある方。
2. 携帯電話がない、または近々失うことが確定している方で、賃貸契約が可能になる方。
3. 医療機関や支援団体と円滑に連絡できるようになる方。
4. さまざまな社会資源につながる必要がある方。
提供される携帯電話の詳細
対象者には、一般的なスマートフォンが提供されます。事務局が契約したデータ通信SIMおよび通話アプリがインストールされた状態で受け取ることができます。着信は制限なく行えますが、発信先は事前に登録した数カ所のみに限定されます。利用期間は最大で2年間となります。
プロジェクトの運営と支援
「つながる電話」プロジェクトは、NPO法人ピッコラーレと合同会社合同屋の協力のもと、実施されています。また、このプロジェクトは「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」や「みてね基金」の助成により成り立っています。
まとめ
このプロジェクトは、コロナ禍で苦しむ多くの人々にとっての希望の光です。「つながる電話」によって、社会的な孤立を少しでも軽減し、彼らの生活に再びつながりを与えることを目指しています。興味関心のある方はぜひ、詳細を確認し、関心を持っていただきたいと思います。社会の一員として、私たちが共に作り上げる未来を歩んでいきましょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人つくろい東京ファンド
- 住所
- 東京都中野区沼袋1-9-5沼袋カマタビル3階
- 電話番号
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03-5942-8086