メタバースを活用した新しい英語授業が渋谷区で実施
2024年12月5日と6日、東京・渋谷区の公立小学校で、目を引く新しい試みとして「メタバース英会話授業」が行われました。この授業は、株式会社ハートコーポレイションと株式会社明日葉、そして株式会社リプロネクストの三者が協力して提供するもので、小学6年生を対象にしていました。児童たちはタブレットを使用し、メタバース空間内で海外のショッピングモールや空港を体験しながら、楽しく実践的な英会話を学びました。
授業の目的
近年、日本の小学校で外国語が正式な科目になり、ALT(外国語指導助手)による授業が増加しています。しかし、英語を学ぶ児童たちの中には「英語を話すことが恥ずかしい」「外国の人と話すと緊張する」といった心理的障壁を感じる子どもたちも少なくありません。さらに、普段の授業では決まったフレーズを学ぶことが多く、実践的なコミュニケーション能力を養うのが難しいのが現状です。
この問題を解決するために、今回の授業では以下の2つの主な経験目標を設定しました。
1. アバターを通じて対面のプレッシャーを軽減し、英語を話すことへの抵抗感をなくす
2. 海外の空港やお店を再現したメタバース空間で、実践的な英会話を体験する
これにより、児童たちが「失敗を恐れず英語を話すこと」や「英語をもっと楽しく学ぶこと」を目指しました。さらに、メタバース空間を活用することで、ALTの新しい働き方の可能性も開かれました。
授業の様子
授業では、児童たちは3~4人のグループに分かれ、それぞれ自分のアバターを操作してメタバース空間を探索しました。空港やショッピングモールで待機しているALTと楽しく英会話を交わし、さまざまなトピックについて話し合いました。例えば、「好きなアニメは何ですか?」や「好きなスポーツは何ですか?」といった気軽な質問で、児童たちは英語を使ったコミュニケーションを楽しんでいました。
授業の中で、児童たちはただ決まったフレーズを使うだけでなく、相手やシチュエーションに合わせて英語を使用することの重要性を学びました。これは、リアルなコミュニケーションを体験する貴重な機会となったことでしょう。
児童たちの感想
授業後には多くの児童から感想が寄せられました。
「意外と聞き取れたし、話せた自分にびっくりした」と感じた児童や、「英語という言語がフレンドリーに感じられた」と表現した子どもたちもいました。
他にも、英語を話す際にはただ言葉を発するだけではなく、文法を意識する必要があると気づいたり、実際に海外に行ったときにも今日使った表現を試してみたいと思った児童たちもいました。
また、異なる国のALTとの会話を通じて、「どうしたら伝わるか」を考える素晴らしい機会であり、実際の言葉を学び、記憶にしっかり残る体験となったようです。
今後の展望
今回のメタバース英会話授業は、児童たちが楽しみながら実践的な英語を学ぶ新たな方法として、多くの期待を呼びました。メタバース特有の自由なシチュエーションや体験を利用して、ハートコーポレイションと明日葉は今後もさらに楽しい学びの場を提供し続ける考えです。
会社概要
株式会社リプロネクスト
- - 代表取締役:藤田 献児
- - 本社:新潟県新潟市西区小針が丘2-54 2F
- - 設立日:2017年2月13日
- - 事業内容:XR・メタバース開発
- - URL
株式会社ハートコーポレイション
- - 代表取締役社長執行役員:山下 高明
- - 本社:茨城県水戸市中央2-6-10 山詔ビル
- - 設立:1992年7月
- - 事業内容:ALT事業、外国籍人材紹介事業
- - URL
株式会社明日葉
- - 取締役社長執行役員:山下 高明
- - 本社:東京都港区芝4-13-3PMO田町Ⅱ10F
- - 設立:1992年10月
- - 事業内容:学童・児童館、パブリック施設の運営
- - URL
ソシオークグループ
- - 社名:ソシオークホールディングス株式会社
- - 代表者:大隈 太嘉志
- - 所在地:東京都港区芝4-13-3PMO田町Ⅱ10F
- - 設立:2013年10月
- - 事業内容:給食サービス・子育て支援サービス・モビリティサービスなどを営む事業会社を擁する持株会社。