ダイレクトメッセージが引き起こす危険な詐欺行為
近年、SNSを利用した特殊詐欺が急増しており、特に「投資詐欺」や「ロマンス詐欺」による被害が目立っています。そんな中、城島茂特別防犯支援官が埼玉県のイオンモール与野で特別講演を行い、詐欺防止策についての啓発活動を実施しました。このイベントは、全国47都道府県の警察が連携し、詐欺被害防止のために取り組んでいるプロジェクト「ストップ・オレオレ詐欺47」の一環です。
SNS型投資詐欺の実態
令和6年に入ってから、SNS型の投資詐欺は急増し、被害総額はなんと1268億円に達しました。投資詐欺の手口は、SNSのダイレクトメッセージを通じて始まります。まずは怪しいリンクを送り、専用アプリのダウンロードを促す手法が使われます。このアプリは利益が出ているように見せかけるだけの仕掛けであり、安易に信じることは危険です。
城島支援官は、投資に「絶対」はないと強調し、「うまい話には裏があることを理解してください」と来場者に訴えかけました。文句なしに信じられる投資先など存在しないため、十分な注意が必要です。
ロマンス詐欺についての警告
さらに、SNS型のロマンス詐欺についても言及しました。特に、恋愛感情や親密さを利用する手法が多く、これも非常に危険な詐欺の形態です。城島支援官は、「恋愛に基づいた頼みは、一度立ち止まって考慮する必要があります」と警告しました。特に、マッチングアプリを使用している人々には注意が必要で、「将来のための投資」といった誘い文句には十分に警戒を」と参加者に伝えました。
被害防止策としての受信設定
城島支援官は、SNSでの詐欺防止策として、受信設定の変更を勧めました。「見知らぬ人からのダイレクトメッセージを受け取らないようにすることが、詐欺被害の第一歩です」とのアドバイスがありました。この内容は地域や家族へと広めていくことが大切であり、周囲の人とお金の話をし、相談することで被害を未然に防ぐことができるとしています。
まとめ
このように、城島茂特別防犯支援官による啓発活動は、SNS型の詐欺被害防止に対する重要な取り組みです。詐欺の手口はますます巧妙化しており、私たち自身が気をつけなければならない時代です。家族や友人と連携し、地域全体で意識を高めることが求められています。今後も、このような啓発イベントが各地で開催されていくことが期待されるでしょう。