茨城県境町を訪れたパラオ国のプロジェクトチーム
2023年4月9日、茨城県境町において、パラオ国の環境配慮型交通システム整備プロジェクトチームが視察を行いました。この訪問は、境町が取り組んでいる自動運転バスの導入や地方創生に向けた先進的な施策を学ぶ機会として設けられました。
境町の先進的な交通政策
境町は国内初のレベル4に対応した自動運転バスの運行を進めており、地域の住民や観光客に便利な移動手段を提供しています。このプロジェクトは、子育て支援や移住促進など、多様な施策を通じて地方創生を目指す取り組みの一環でもあります。
視察の目的は、境町の自動運転バスの運行や、その他の取り組みに触れ、自国における交通システムの改善に役立てることです。
パラオ国の交通課題
パラオ国は約18,000人の人口を有する島国であり、自家用車に頼った交通システムが大きな課題となっています。道路の混雑や公共モビリティの不足は深刻な問題で、International Cooperation Agency(JICA)によって「パラオ国環境配慮型交通システム整備プロジェクト」が2023年5月より始動し、交通の改善に努めています。
視察の流れ
この日の視察は、午前10時30分から12時30分まで予定されており、株式会社セネックで行われました。パラオ国からは人的・文化・観光・開発省のコタロー・コルホーネンスーパーバイザーなどの関係者が参加し、境町の副町長である野尻智治氏も出席しました。
視察の主な内容は、境町がどのようにして自動運転バスの導入を進め、生じうる課題に対処しているかを説明するものであり、境町の自動運転技術を支えるBOLDLY株式会社と株式会社セネックからの情報提供がありました。
交流の重要性
境町は、この視察が国際的な交流を通じて新たな視点やアイデアを得る貴重な機会であると位置付けており、今後もこうした国際交流の受け入れを積極的に行っていく方針です。境町を舞台にしたこのプロジェクトは、地域の発展に寄与するだけでなく、国際的な連携の重要性を改めて感じさせるものです。
最後に、境町の取り組みが将来的に多くの地域や国に影響を与えることを期待し、今後の発展が楽しみです。