英進館が2025年度の事業計画を発表!
2024年12月、福岡市に本社を構える英進館ホールディングス株式会社は、全体会議を通じてこれからの教育の未来を見据えた事業計画を公表しました。その内容は、昨今の少子化や多様化した顧客ニーズに応えるべく、個別指導部門を大幅に拡大し、新たに『英進個別』というブランドを立ち上げるというものです。この新ブランドでは、「最新テクノロジー×個別指導サービス」をテーマに、革新的な教育を模索していく考えです。
新たな挑戦『英進個別』の誕生
英進館グループが提供してきた個別指導を一新し、新規店舗の展開を加速させる予定です。特に注目すべきは、英進館が長年にわたる合格ノウハウを活かし、ICT技術と融合させることによって、顧客満足度の向上を図る点です。さらに、2025年4月には『MeYELL(ミエール)診断システム』も導入します。このシステムは、子どもが100問の設問に回答することで、その心の状態を3Dグラフで可視化し、膨大な合格者データと照らし合わせることで課題を抽出することができます。
MeYELL診断システムの特徴
- - 心の見える化: 子ども自身の心の状態を分かりやすく表示。
- - 個別指導の向上: 具体的な課題が浮かび上がることで、より効果的な指導が実現。
3年間で50校の新規開校計画
具体的な事業計画としては、2025年度から2027年度にかけて、合計50校の新規開校を予定しています。2025年には10校、2026年に20校、2027年にさらに20校の開設を見込んでおり、これに伴い年間売上30億円の増加を目指すとのことです。この計画には、積極的なM&Aや事業譲渡も含まれ、九州地方全域で経営が悪化している企業との連携を強化していく見込みです。
経済的支援と地域貢献
近年のコロナ禍により、事業承継や融資に伴う経営難に直面している企業が多いため、地域経済の活性化を図る意味でも非常に意義深い計画です。特に地方銀行や協力会社との結びつきが、地域の教育環境を支える重要な要素となるでしょう。
講師センターの新設と人材採用
この事業計画に基づき、英進館では新たに100名近い講師を採用する方針です。英進館では従来の学習塾経験者だけでなく、ICTを利用した新しい教育法に対応できる未経験者にも門戸を開くことにしています。
また、九州大学の近くには、ICT教育の中核を成す『英進個別 講師センター ICT教育Labo』が2025年3月に開設される予定です。このセンターでは、数百名の九州大学生を採用し、全国の個別指導教室へオンライン授業を提供する計画です。これにより、教育の質が一層向上し、多くの学生に新しい学びのスタイルを提供できるでしょう。
未来への第一歩
英進館は、今後も革新的な教育方法を模索し続けながら、地域社会に強く根ざした教育機関として成長していく姿勢を鮮明にしています。個別指導の新たな可能性を開く『英進個別』が、教育の未来を切り開く力となることを期待しています。