SDV/Vehicle OSの未来を展望!ベクター主催シンポジウムが東京で開催
SDV/Vehicle OSの未来を展望!ベクター主催シンポジウムが東京で開催
2023年10月3日、東京のJPタワー ホール&カンファレンスにて、ベクターが主催する「Vector SDV/Vehicle OS Symposium 2023」が開催されました。ソフトウェアデファインドビークル(SDV)とVehicle OSに特化したこのイベントは、自動車業界関係者から大きな注目を集め、200名を超える参加者で賑わいました。
豪華講演陣による技術解説
本シンポジウムでは、Honda、トヨタ自動車をはじめ、Vector Informatik GmbH、ITK Engineering GmbHといった、SDV開発をリードする企業の専門家たちが登壇。最新の技術動向や開発における課題、そして将来展望について講演を行いました。
Hondaからは、電動事業開発本部所属の橋本寛氏が登壇。「Hondaの考えるSoftware Defined Vehicleと実現への課題」と題し、同社が取り組むSDV開発における具体的な取り組みや、その中で直面する課題について詳細に説明しました。
一方、トヨタ自動車からは、制御電子プラットフォーム開発部所属の後藤英樹氏が登壇。「SDV時代に必要な動的ネットワーク変更を可能にする車載SDNへの取組み」と題し、SDV時代の到来を見据えた車載ネットワークの進化について講演しました。
海外からは、Vector Informatik GmbHのDr. Markus Oertel氏とThomas Ebert氏がそれぞれ講演。「Towards the Software-Defined Vehicle」と「Collaboration as key enabler to master the Vehicle Operating System」と題し、SDV開発における国際的な動向や、その実現に不可欠な協調体制の重要性について語りました。
さらに、ITK Engineering GmbHのMr. Christopher Schwager氏は「Transformation of the Software Integration Process - From Classic Software Integration to Co-Integration」と題し、ソフトウェア統合プロセスの変革について講演。
日本企業からは、株式会社アテックの三宅佑治氏が「ソフトウェア開発の迅速化を可能にするベクターソリューションを活用した効率化への取り組み」と題し、ベクター社のソリューションを活用した効率的なソフトウェア開発手法について発表しました。
活気あふれる展示ブース
講演以外にも、会場内にはベクター製品のデモ展示や、ITKエンジニアリングジャパン株式会社、株式会社アテック、株式会社日立産業制御ソリューションズといった関連企業のブースが設けられ、参加者は活発に情報交換を行いました。
懇親会で交流を深める
イベント終了後には懇親会も開催され、参加者同士が交流を深める機会となりました。
ベクターの取り組み
ベクターは、電子システム開発のためのソフトウェアツールや組み込みコンポーネントを提供するリーディングカンパニーです。自動車業界を中心に、航空宇宙、輸送機関など幅広い分野で事業を展開しており、世界中に拠点を持ち、4000名以上の社員を擁するグローバル企業です。
まとめ
本シンポジウムは、SDVとVehicle OSの技術動向を深く理解し、最新の開発状況を知る上で非常に貴重な機会となりました。参加者にとって、今後の開発に役立つ多くの示唆が得られたことは間違いありません。今後のSDV開発の進展に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
ベクター・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス 31F
- 電話番号
-
03-4586-1800