富士山麓のゴルフ場跡地活用提案募集

静岡県富士市は、富士山南麓にある市所有のゴルフ場跡地について、地域活性化に寄与する事業提案を幅広く求めています。この取り組みでは、魅力的な地域づくりを支援するために、民間事業者の知識や技術を活用し、一緒に構想を練ることを目的としています。

事業の狙いとゾーンの設定

この計画では、跡地を「自然の復元ゾーン」と「自然との共生ゾーン」の2つに分け、それぞれ異なる整備を行います。自然の復元ゾーンにおいては、植林を行い、森林の保全に努める方向で進めていきます。また自然との共生ゾーンでは、民間のパワーを取り入れ、富士山麓の豊かな自然環境を最大限に活かし、訪れる人々が楽しめる交流の場を作ることを目指しています。

具体的には、キャンプ場やサウナ、グランピングドッグラン、さらにはスポーツ環境教育など一連の活動を盛り込むことができるでしょう。これらのアクティビティを通じて、地域の特性を生かしつつ、豊かな自然との共生を図ることができます。

事業実施のための条件と概要

この跡地の利用に関しては、さまざまな契約条件が設けられています。土地の貸付期間は20年以上とし、借地借家法に基づく定期借地権に則って契約を締結します。貸付面積は最低でも10haとなり、旧クラブハウスの使用も含まれます。貸付料については、最低でも年額193,000円/haを基準としており、これ以上の価格での提案が求められます。

事業の進行に当たっては、富士市の条例や各種計画をしっかりと遵守し、市民や事業者と協力しながら環境保全に取り組むことが求められます。また、世界遺産である富士山の価値を最大限に引き出しながら、持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向けても活動を進めていく必要があります。

アクセスの良さと将来の展望

富士市の跡地は、交通の便が良い立地にあります。東名高速道路の富士ICからは約20分、新東名高速道路の新富士ICからは約18分の距離です。また、JR東海道新幹線の新富士駅からも手軽にアクセス可能で、多くの訪問者を迎え入れる基盤が整っています。こうした立地条件は、企業や個人が積極的に提案を行う後押しとなるでしょう。

全体を通して、富士市のこの取り組みは地域活性化と自然環境の保全の両立を目指す先進的な試みとして、今後の展開が期待されます。皆さんのユニークなアイデアが、富士山の壮大な自然と調和した地域を創造する手助けとなることでしょう。興味のある方は、ぜひ提案書をお寄せください。