更年期の悩みを解消するための新しい栄養学とは?
株式会社あさ出版から、梶尚志著の新刊『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』が2025年9月9日に発行される。この本は、更年期に悩む女性たちに向けた新しい栄養学に焦点を当てている。多くの女性が直面する更年期の不調を緩和するために、栄養状態と生活習慣の見直しがカギとなる。
更年期についての理解
更年期は医学的に「閉経」の前後10年間、主に45〜55歳を目安に見られる。しかし、近年では30代後半から40代前半にかけて、いわゆる「プレ更年期」の症状が現れることも多い。更年期の症状は個人ごとに異なり、体質や生活習慣、特に栄養不足が大きな要因とされている。著者は、これを「年齢のせい」と決めつけず、適切な栄養摂取で解決できる可能性を示唆している。
栄養不足がもたらす影響
女性はホルモンの影響を受けやすく、栄養バランスが崩れると身体の不調に直結する。特に重要な栄養素として、タンパク質が挙げられる。タンパク質は身体の構成要素であるだけでなく、幸福感に寄与する「幸せホルモン」の生成にも関与している。そのため、食事から充分なタンパク質を摂取することが、更年期の不調を和らげる第一歩となる。
整える食習慣
本書では、特に更年期を支える栄養素として、「ホルモンを味方につける食事」の重要性を強調している。発酵食品や大豆製品には、女性ホルモンに似た働きを持つイソフラボンが含まれており、更年期の不調に効果的だ。具体的には、納豆や味噌、ぬか漬け、塩麹などが推奨されている。一方で、トランス脂肪酸を含む食品は動脈硬化や心疾患のリスクを高めるため、注意が必要だ。
実践的なレシピ
さらに本書では、忙しい現代女性のために、生活スタイルに合わせた簡単レシピも掲載されている。「粉→山芋でグルテンフリーに!子どもも喜ぶ栄養満点お好み焼き」や、「混ぜるだけで簡単、爆速ねばとろ丼」など、負担にならない調理法を提案している。時間がない日でも手軽に取り入れられる食事法が紹介され、栄養に配慮した食生活への一歩が踏み出せる。
著者の理念
著者の梶尚志氏は、年間約5万人を診察する総合内科専門医であり、腎臓専門医としても知られる。彼の理念は、患者一人ひとりが抱える悩みに対し、医学的見地から栄養学を用いてアプローチすること。著書には、『え、私って、栄養失調だったの?』などがあり、日常生活における栄養管理の重要性を訴えている。
まとめ
この新刊は、全ての世代の女性にとって更年期を乗り越えるための実践的なガイドとなるだろう。栄養不足が引き起こす不調を理解し、日々の食事を見直すことで、今以上に健康的で快適な生活を手に入れることができる。興味がある方は、ぜひ手に取ってみてほしい。